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标题: [网络新闻] 音楽劇『魔都夜曲』の魅力(采访汇总贴) [打印本页]

作者: 北京猫    时间: 2017-3-31 15:59     标题: 音楽劇『魔都夜曲』の魅力(采访汇总贴)

本帖最后由 北京猫 于 2017-4-15 14:23 编辑

国家を揺るがす運命の恋の幕が上がるーー藤木直人×マイコ×河原雅彦が語る音楽劇『魔都夜曲』の魅力



『尺には尺を』から1年、俳優・藤木直人が4度目の舞台に立つ。
音楽劇『魔都夜曲』は、1930年代の上海を舞台にした、禁断の恋と陰謀が渦巻くスリリングな大人のエンターテイメントだ。藤木直人が演じるのは、公家の血筋に生まれ育ち、日本政府要職に就く父を持つ御曹司・白河清隆。華やかな身分でありながら、遊び好きで明朗快活な白河は、父に命じられ訪れた上海で気ままな遊興生活を送っていた。
そんな白河と出会い、恋におちるヒロイン・周 紅花(チョウ ホンファ)には、女優のマイコ、その他共演者には、小西遼生、橋本さとしなど、演劇界で活躍する俳優が勢揃いする。さらに脚本は、重厚な人間ドラマに定評のあるマキノノゾミ。演出は、話題作が続く河原雅彦が務める。
今回は、初の顔合わせとなる藤木、マイコ、河原の3人の豪華クロストークが実現。実話をベースにしているという本作の一端を語ってもらった。

知れば知るほど面白い、1930年代の魔都・上海

ーー本作は、マキノノゾミさんの脚本作品ですが、まずはこの作品の誕生の経緯を教えていただけますか。
河原:この作品は、僕が所属しているキューブという会社の20周年記念公演なんですけど、上層部の方たちが「いつか舞台にしたい」と温め続けていた思い入れの深い題材があって。それが、主人公のモチーフになっている近衛文隆さん。この方は、三度、内閣総理大臣を務めた近衛文麿の長男で、実際に上海へ赴いたこともあるんですね。そのときのエピソードをベースに書き下ろされたのが、この『魔都夜曲』というお話で。僕も今まさに近衛文隆さんのことや、1930年代の上海について、いろいろ調べているところです。

ーー現時点で魅力を感じているのは、どんなところですか。
河原:李香蘭とか川島芳子とか、名前は聞いたことある人たちがたくさん出てきて。政治情勢も複雑で混沌としている。そこがすごく面白いな、と。素材として魅力的なものがいっぱいあるだけに、それをどう面白く演出していくか。今はとにかくいろいろ吸収している真っ最中です。



ーー藤木さんやマイコさんはご自身の役柄についてどんな印象を抱きましたか?
藤木:白河清隆という男性は、名家の子息なんですけど自由奔放なところがあって、今までの僕があまり演じてこなかったタイプのキャラクター。それをどう演じていくかは、これからの楽しみですね。
ただ、その奔放さというのも、現代の奔放さとはまた意味が違って。当時は国と国が争いのさなかにあって、一歩間違えれば命を失う危険性もあった。そんな中での自由奔放さなんだと先ほど河原さんから伺って。そういった時代背景や当時の人たちの感覚は、現代を生きている自分には想像しても、なかなかし尽くせないところではあります。
モデルになった近衛文隆さんも最後は悲運の死をとげられた方。名前も変えていますし、フィクションとは言え、実在した方をモデルにした役を演じる責任感と難しさを感じますね。
マイコ:私が演じる紅花は、中国人の父と日本人の母を持つハーフで、彼女もまた何をしでかすかわからない自由奔放なところがある女性です。藤木さんのおっしゃる通り、一言で自由奔放なキャラクターと言っても時代が違えばまったく意味が変わります。だから、まずは彼女のバックグラウンドをしっかり理解することが大事。そのためにも当時の歴史的背景をいろいろ勉強したいなと思っているところです。

マイコさんには、「弟のお嫁さん」というイメージがありました(笑)

ーーちなみにおふたりは初共演ですが、お互いの印象は?
マイコ:藤木さんのイメージは、やっぱり「王子様」(笑)。私の周りに、藤木さんと舞台で共演された方がいるんですけど、みなさん口を揃えて「すごくいい人」とおっしゃるんですね。自然とカンパニーの士気を高めてくださるし、お芝居にも誠実で、「藤木さんがいたから頑張れた」というお話をたくさんの人から聞いて。今から共演がとても楽しみです。
藤木:僕の場合は、マイコさんに関してはCMの印象が強くて、物静かでおしとやかというイメージを持っていたんですけど。先日、まだ共演するという話を聞く前に、偶然マイコさんが出演されていた舞台(『お気に召すまま』)を拝見して。そこで演じていらっしゃった役が、僕の持っていたイメージとは真逆だったんですよ。エネルギッシュな役柄をとてもチャーミングに演じていらっしゃって、すごい方だな、と。
あとは旦那様とは以前、ドラマ(『スローダンス』)で兄弟役をやらせていただいたこともあったので、勝手に「弟のお嫁さん」というイメージを持っていました(笑)。

ーーおふたりに対する河原さんの印象は?
河原:白河という男は、政府要人の息子でしょう? そうなると育ちがやっぱり大切で。上流階級との付き合いもあるだろうし、どんなにざっくばらんな性格でも、立ち居振る舞いはソフィスティケートされているところが必ずある。その決して崩れることのない品の良さが、藤木さんにぴったりだと思っています。
マイコさんにしても、そういう御曹司が惹かれる女性ですから、どこが魅力かと言えばやっぱり品の良さと生命力だと思うんです。当時の方ってみなさんエネルギッシュなんですよ。我々のように平和ボケしていない。今回のキャストは、(橋本)さとしくんしかり小西(遼生)くんしかり、みんな生命力の強そうな方ばかり。マイコさんも見るからに生命力がにじみ出ていらっしゃるので、きっと素敵な紅花を演じてくださるだろうと期待しています。

お客さんがドキドキソワソワできる一級の見世物にしたい

ーー今回は、音楽劇と銘打っているところが注目ですね。
河原:難しいところですよね。ミュージカルではないですから、感極まって気持ちを歌に乗せるというのとはまた違う。基本的に今、マキノさんが書いてらっしゃるストーリーラインは音楽というものを特に意識はされていないんです。そこに、どう音楽を融合させていくかは、これから作戦を練っていくところ。今回は歌えるキャストの方も多いですしね。藤木さんもギターはお得意と聞いてるので、そのあたりは入れられたらと思うんですけど。

ーー見てみたいですね、藤木さんの演奏される姿は。
藤木:そうですね。とは言っても決して藤木直人としてギターを弾くわけではないですから。ギターは昔からずっとやっていますし大好きなので、もしストーリー上で必然性があれば弾いてみたいなとは思います。

ーーマイコさんもバレエをやってらっしゃったので、ぜひ踊っている姿は見たいです。
マイコ:踊りは私も好きなので、もしそういう機会がいただけるなら嬉しいですね。歌は、以前音楽劇(『ヴォイツェク』)をやったことがあるんですけど、そのときは子守歌だけでした(笑)。今回は……どうなるでしょう? そのあたりは稽古が始まってからのお楽しみですね。
生バンドも登場しますし、音楽の華やかさと、1930年代の歴史的な影の部分が相まって、きっとドラマティックな作品になるんじゃないかなとワクワクしています。
作者: 北京猫    时间: 2017-3-31 16:00

河原:重厚なハードボイルドを得意とされているマキノさんの脚本に、音楽を含めたエンタメとしての華やかさや、上海の妖しさを色づけしつつ、いい意味でいろんなものが混沌としている舞台になれば。
物語としても、いろんな人の思惑が渦巻く中で、まっすぐ純粋に生きる白河の姿が軸になると思うんです。その純粋さも、ボンボンならではの良い意味での世間知らずなところがあるからこそ。周囲にとらわれず、自分の立場も忘れて大胆な行動に出る白河を追いかけながら、お客さんがドキドキソワソワできる一級の見世物にしたいですね。


見ている方が本物の恋だと思うくらい、のめりこんで演じられたら

ーーそういう意味でも、やはり気になるのは、白河と紅花の間に生まれる「秘められた恋」です。

河原:この恋はダメですよ(笑)。いろんな人に迷惑をかけて、国家を揺るがす重大問題にさえなりかけるわけですから。それでもふたりはいろんな事情を振り切って恋を貫こうとする。その情熱と覚悟がドラマですよね。


ーー藤木さんとマイコさんは、こうした障害のある恋についてはどう思いますか?

マイコ:もちろんドラマとしては面白いと思うんですけど、自分が同じ立場だったら選ばないと思います。人に迷惑をかけるのはあまり好きではないので……(笑)。

藤木:実際、それだけ情熱的な恋におちることができる人の方が少ないですよね。もしも自分が白河と同じ立場になったとき、白河のような行動に出られるかと言うとわからないですし。そういう叶わない恋、滅多にない恋だからこそドラマになるんだと思います。


ーーそんな許されざる恋をどんなふうに演じていきたいですか?

藤木:まだ台本をいただいていないので、どうなるかはわかりませんが、弟のお嫁さんですし、妻夫木くんを嫉妬させるような恋愛がしたいなと思います(笑)。

マイコ:藤木さんとそういう恋愛が演じられるのは、本当に幸せ者だなと思います。だから、見ている方が本物の恋だと思うくらい、のめりこんで演じられたら。


ーーでは、最後に河原さんから意気込みをいただければ。

河原:コンプライアンス的にダメなことばかりの現代から見ると、1930年代の上海に生きる彼らの姿ってすごくプリミティブ(原始的)だと思うんですよね。いろんな事情や思惑を取っ払って、愛を貫こうと力強く前に進んでいくふたりや、それを取り囲む他の登場人物の生き方は生命力豊かで人間力に満ちあふれている。そんな彼らのエネルギーを最大限に引き出して、お客さんがチケット代を忘れるくらい、カタルシスのある作品にできればと思います。



衣裳:生澤美子
ヘアメイク:大渡八千代(藤木)、中原雅子・奥戸彩子(マイコ)

取材・文・撮影=横川良明

プロフィール
藤木 直人(ふじき・なおひと)
1972年7月19日生まれ。千葉県出身。95年、映画 『花より男子』の花沢類役で俳優デビュー。連続テレビ小説『あすか』をはじめ、『ナースのお仕事』シリーズ、『LOVE REVOLUTION』とヒット作に立て続けに出演。以降、映画・ドラマ・舞台・音楽とジャンルを問わず幅広く活躍。近年では『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』『嘘の戦争』など話題のドラマに出演する他、蜷川幸雄演出の『海辺のカフカ』『尺には尺を』など舞台でも高い評価を得る。

マイコ(まいこ)
1985年3月15日生まれ。08年、映画『山のあなた〜徳市の恋〜』のヒロイン役でスクリーンデビュー。その後、『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』『SPACE BATTLESHIP ヤマト』などの映画に出演する他、10年に大河ドラマ『龍馬伝』、11年にNHK連続テレビ小説『おひさま』に出演し、お茶の間でも広く親しまれる。近年の舞台出演作に『ガラスの仮面』『お気に召すまま』がある。

河原 雅彦(かわはら・まさひこ)
1969年7月7日生まれ。92年、ネオ演芸集団「HIGHLEG JESUS」を旗揚げ。総代として、全作品の構成・演出を手がけ、「ハイレグ・マニア」なる熱狂的なファンを生み出す。02年の解散以降は、俳優・演出家・脚本家として多方面に活躍。06年、シス・カンパニー公演『父帰る/屋上の狂人』の演出で第14回読売演劇大賞・優秀演出家賞を受賞した。16年は『50Shades〜クリスチャン・グレイの歪んだ性癖〜』の演出でも話題を呼んだ。


公演情報
cube 20th. presents
音楽劇「魔都夜曲」

作:マキノノゾミ
演出:河原雅彦
出演:藤木直人、マイコ、小西遼生、壮一帆、松下洸平、秋夢乃
   中谷優心、キッド咲麗花、村上貴亮、吉岡麻由子、前田悟、板倉チヒロ
   田鍋謙一郎、奥田達士、コング桑田、春風ひとみ、山西惇、村井國夫、橋本さとし 他

<東京公演>
日時:2017年7月7日(金)~29日(土)
会場:Bunkamura シアターコクーン
チケット料金:プレミアムシート 15,000円 S席 11,000円 A席 8,500円 コクーンシート 5,000円(全席指定、税込)

<愛知公演>
日時:2017年8月5日(土)・6日(日)
会場:刈谷市総合文化センター 大ホール
チケット料金:プレミアムシート 15,000円 S席 11,000円 A席 8,500円(全席指定、税込)

<大阪公演>
日時:2017年8月9日(水)~13日(日)
会場:サンケイホールブリーゼ
チケット料金:プレミアムシート 15,000円 S席 11,000円 A席 8,500円 ブリーゼシート 5,000円(全席指定、税込)

※プレミアムシートは前方限定、オリジナルお土産(当日お渡し予定)をお付けいたします
※チケット一般発売は、東京・愛知公演は2017年5月13日(土)、大阪公演は2017年5月20日(土)を予定

<公式サイト>
http://cubeinc.co.jp/news/#07

新闻来源:http://spice.eplus.jp/articles/111117
作者: 雅明欣    时间: 2017-4-1 15:56

謝貓姐。
期待歌劇,希望抽到
作者: suehk    时间: 2017-4-2 12:00

期待風度翩翩美少年
作者: juan001    时间: 2017-4-2 22:50

一如既往的帅
谢谢分享
作者: 北京猫    时间: 2017-4-15 14:06

・インタビューしちゃいました!!2017-04-15 00:00

音楽劇『魔都夜曲』
藤木直人、マイコ、河原雅彦 インタビュー



大戦前夜の魔都・上海を舞台に秘められた恋を描く音楽劇



 第二次世界大戦前夜の1939年。列強各国が共同統治をしていた上海租界には各国の思惑が渦巻き、街角には硝煙がくすぶっていた。次代の政界を担うと目されプリンスと呼ばれる主人公・白河清隆は、美貌の女・周紅花と出会い、美しくもはかない恋へと突き進んでいく……。

 脚本は濃密な人間ドラマを描く作家として定評があるマキノノゾミ。華やかさと暗部を抱えた激動の上海を舞台にした音楽劇について、主演の藤木直人、マイコ、演出の河原雅彦に稽古前の意気込みを聞いた。

藤木 「当時の上海は、今では考えられない危険な状況下だったはず。そういう中、僕があまり演じてこなかった自由奔放なキャラクターは想像し尽せない難しさはありますけど、実在の人物がモデルなので、歴史を演じる責任感を感じています」



マイコ 「生バンドでの音楽の華やかさと、歴史の影の部分があるので、ただ美しくて華やかな舞台ではない、ドラマティックな作品になる予感がしています。見ている方が、”本物”と思える恋模様を演じたいです」



河原 「音楽はもちろんマキノさんが描く重厚な物語を、当時の上海が放つ妖しさや混沌とした雰囲気を醸しながら、スリリングなエンタメとして客席に届けたいですね」



藤木もマイコも、河原演出は今作品が初となる。大劇場からライブハウス公演まで、独創的でエッジの効いた演出を行うと定評のある河原との仕事には楽しみが尽きないという。

藤木 「今まで鈴木勝秀さんや蜷川幸雄さんとご一緒してきたので、実は河原さんのように歳が近い演出家の方は初めてなんです。同世代で生み出すものがどうなるか楽しみです」

マイコ 「河原さんの演出はとても素敵だと伺っていましたので、コミュニケーションをとって、素敵な役になるように頑張りたいと思います」

河原 「今回、藤木さんの演じる白河はいわゆる当時の上流階級にいた人で、マイコさんの演じる周紅花は可憐な中に、影の部分を色濃く秘めたワケありの人物。品格とエネルギー、時代に詰め込まれたそのふたつの要素を最大限生かした舞台にしたいです」



スリリングで特別な時代を多彩なキャストで切り取る魔都の調べ。見逃す手はない。



インタビュー・文/新田哲嗣
Photo /齋藤豊
構成/月刊ローチケHMV編集部 4月15日号より転載
写真は本誌とは異なります

掲載誌面:月刊ローチケHMVは毎月15日発行(無料)
ローソン・ミニストップ・HMVにて配布



衣裳:生澤美子
ヘアメイク:大渡八千代(藤木)、中原雅子・奥戸彩子(マイコ)




【プロフィール】

藤木直人
■フジキ ナオヒト ’72年、千葉県出身。俳優・音楽アーティストとして活動。蜷川幸雄演出『海辺のカフカ』『尺には尺を』出演。

マイコ
■マイコ ’85年、東京都出身。舞台『ガラスの仮面』ほか、映画・ドラマなどでも不動の人気を獲得。

河原雅彦
■カワハラ マサヒコ 俳優、演出家、監督など多彩な顔を持つ。主な受賞歴に読売演劇大賞・優秀演出家賞など。

【公演情報】

cube 20th. presents 音楽劇『魔都夜曲』

日程・会場:
2017/7/7(金)~7/29(土) 東京・Bunkamuraシアターコクーン
2017/8/5(土)・2017/8/6(日) 愛知・刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール
2017/8/9(水)~8/13(日) 大阪・サンケイホールブリーゼ

作:マキノノゾミ
演出:河原雅彦

出演:
藤木直人 マイコ 小西遼生 壮 一帆 松下洸平 秋 夢乃 高嶋菜七 浜崎香帆
中谷優心 キッド咲麗花 村上貴亮 吉岡麻由子 前田悟 板倉チヒロ
田鍋謙一郎 奥田達士 コング桑田 春風ひとみ
山西惇 村井國夫 橋本さとし


企画・製作:株式会社キューブ

消息来源:http://engekisengen.com/stage/interview/matoyakyoku/
作者: 北京猫    时间: 2017-4-25 13:57

本帖最后由 北京猫 于 2017-4-25 13:58 编辑

藤木直人主演の妖しく華やかな音楽劇『魔都夜曲』が誕生



中央に藤木直人、後列左から、河原雅彦、マイコ  撮影:源 賀津己

1930年代の上海を舞台にした新作音楽劇『魔都夜曲』が上演される。主演に藤木直人、相手役にマイコ、その他演劇界で活躍する小西遼生、橋本さとしなど、顔ぶれも華やかだ。演出は、近年、次々と話題作を手がけている河原雅彦。激動の時代のエキゾチズムあふれる上海で、ジャズの音色と共に、秘められた恋と人間ドラマが繰り広げられるという。藤木、マイコ、河原の3人がその意気込みを語った。

『魔都夜曲』は、マキノノゾミ作によるオリジナル・ストーリーだが、モチーフとした実在の人物がいる。シベリア抑留中に亡くなり、悲劇のプリンスと呼ばれた近衛文麿首相の長男、近衛文隆である。彼の上海時代のエピソードをヒントに、今回のドラマチックな物語が生まれたとあって、主人公の白河清隆を演じる藤木も気持ちを引き締める。

「自由奔放な御曹司で諸国を遊学しているというキャラクターですが、戦争に向かっていく中で、今では考えられないような運命を背負っていきます。モデルとなった方がいるだけに、責任を持って演じなければなと思っています」。



主人公の恋の相手となる周紅花を演じるマイコも、その恋が時代に翻弄されていくとあって、歴史に思いを馳せずにいられないようだ。「中国人の父と日本人の母を持つ女性なのですが、彼女自身、いろいろと秘密を持っているようなんです。そのバックグラウンドを理解しなければいけないと思いますし、やはり簡単に演じてはいけない時代だと思うので、歴史的な部分もしっかり勉強したいと思っています」。

マキノが描くそんな骨太な人間ドラマに、演出の河原はどう色付けするのか。「僕はシンプルにエンターテインメントが好きなので、エンタメの華やかさに、いろんなものが混在していた当時の上海の妖しさも加えて、観ている方がドキドキソワソワするような部分を足していければなと思っています」。音楽劇としては、「ミュージカルとは違うので、気持ちを歌にするということではなく、音楽が物語に必要となる状況を作っていきたい」という目論見も。「藤木さんはギターも弾かれると聞いたので、そんなシーンも登場するかもしれません(笑)」。

河原が藤木とマイコに期待するのは、「生命力」。「国と国の関係に影響を及ぼすくらいの恋愛を貫くふたりですから。その前に進んでいこうとするプリミティブな人間力は、きっと今の時代に魅力的に映ると思うんです」。華やかに美しく力強く、新しい音楽劇が誕生する。

公演は7月7日(金)から29日(土)に東京・シアターコクーンで上演後、8月5日(土)・6日(日)に愛知・刈谷市総合文化センター 大ホール、8月9日(水)から13日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼと各地をめぐる。チケットは各地とも先行販売を受付中。

取材・文:大内弓子

消息来源:http://ticket-news.pia.jp/pia/news.do?newsCd=201704240000
作者: 北京猫    时间: 2017-5-19 21:12

藤木直人さんSpecialインタビュー<前編>『魔都夜曲』☆リビング読者特別価格でチケット発売中!

2017/05/19




撮影/吉原朱美


 数々のテレビドラマで華やかな活躍を見せる一方で、蜷川幸雄演出の舞台『海辺のカフカ』、『尺には尺を』に出演し、舞台における表現も注目されている藤木直人さん。7月には主演舞台、音楽劇『魔都夜曲』に挑みます。巧者のキャストに囲まれて主演として舞台に立つこと、表現者としての自分について語る口調は、淡々として、謙虚。気負わず控え目ではいるけれど、落ち着いた物腰からにじみ出るのは舞台にかける不動の意志。飾らない言葉の端々に覗く、飄々とした茶目っ気が周囲を和ませて…。そんな藤木さんの、ちょっと不思議でやっぱりステキな人となりを、ぜひ感じ取っていただけたらと思います。



20周年を記念する舞台に指名されたからには・・・


――所属されている事務所キューブの20周年記念公演で主演を担うことに。どのような思いでお話を受けたのでしょうか。

 そうそうたる先輩方がいらっしゃるのに、何で俺?(笑)という思いは正直ありましたね。生瀬勝久さんや古田新太さんを筆頭に、数々の舞台で偉業を成してきた人たちがいるのに…。僕は今回がまだ4作目の舞台ですから…。でも、20周年を記念する舞台に指名されたからには、頑張らなきゃいけないなという思いはあります。昨年の舞台『尺には尺を』をやる時に、蜷川さんのシェイクスピアということで準備をしたいと思って、稽古に入る前に橋本さとしさんに見ていただいたりしたんですよ。なので、さとしさんと同じステージに立てる嬉しさというのもありますね。


――1930年代の上海を背景とした物語だそうで、藤木さんも最近、上海に行かれたと聞いています。

 とくに舞台のためだけというわけじゃなく、他の仕事に関する取材を受けたりもしました。中国で、日本のドラマを本当に熱心に見ている人たちがいるんだな、ということを知ることができただけでも良かったです。あとはやっぱり、その土地に行ってみて感じることもきっとあるだろうと。

今回の舞台はオリジナルストーリーですが、僕が演じる白河清隆というキャラクターは、一応モチーフとなった人物(近衛文麿元首相の長男・文隆)がいるんですね。その方が80年前に上海で、現地の女性と恋に堕ちたということは事実なわけで。それを肌で感じるだけでもやっぱり違いますよね。

僕は不勉強で文隆さんのことも、その当時の日本や上海のことについても詳しくは知らなかったんです。今回の話を受けて、彼を主人公とした小説を読んだりしましたが、こんなにも激しい生き方をした人がいたんだな…と。でも、今回の物語は実在した人物を描くわけじゃなく、そこをモチーフとした別のストーリーになりますからね。



単純に観るのは楽しい。も自分がやるとなると・・・

――藤木さんは、作者のマキノノゾミさんが主宰されていた劇団M.O.P.の舞台をよくご覧になっていたそうですね。

 僕がこの世界に入ったのは今の事務所ができる前だったので最初は系列でもある大阪の事務所に入ったんですが、そこには関西の“そとばこまち”や“劇団☆新感線”の俳優さんたち沢山所属していたんですよ。だから関西系の小劇場のお芝居は結構観に行く機会がありました。
  
――やはり俳優としていろいろインプットするために?

 単純に観るのは楽しいんですよ。でも自分がやるとなると大変で(笑)。舞台は映像以上に形式にバリエーションがあるなと思うので、刺激も受けるし、すごいな~と思う。その一方で、じゃあ自分がその場に立ったら何ができるんだろう?と思うと、気軽に観に行けないなという気持ちにもなりますね(笑)。


――演出の河原雅彦さんとは、今回の舞台に関するお話をされましたか?

 まだ取材で対談させていただいたくらいです。やはり歴史的背景を考えると、単なるラブロマンスにはならない…といったようなことをおっしゃっていたかな。河原さんは、手掛けられた舞台を見ても、作風が幅広い方だなと感じますね。僕、初舞台がスズカツ(鈴木勝秀)さんで、後の二本が蜷川さんだったので、同世代の演出家の方とご一緒するのは初めてなんです。そこは楽しみですよね。



撮影/ 吉原朱美
取材・文/ 上野紀子

  ※藤木直人さんSpecialインタビュー<後編>は、5/26(金)に公開予定

消息来源:http://ent.living.jp/theater/72603/
作者: 北京猫    时间: 2017-5-20 21:39

藤木直人は60歳で再ブレイク!? 林真理子、千葉県知事選立候補をすすめる

(更新 2017/5/20 11:30)



藤木直人(ふじき・なおひと)/1972年、千葉県出身。早稲田大学理工学部在学中の95年、映画「花より男子」でデビュー。以降、NHK連続テレビ小説「あすか」や、「ホタルノヒカリ」シリーズなどをはじめ、数多くのドラマ、映画、舞台などに出演。トーク番組「おしゃれイズム」のメインMCを務めるほか、音楽活動も行うなど、幅広く活動。現在、出演するドラマ「母になる」が放送中。7月7日からは東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンで、主演の音楽劇「魔都夜曲」の上演が控える(愛知、大阪公演あり)(撮影/写真部・岸本絢)

デビューしてから22年、ドラマ、舞台、トーク番組、音楽活動とマルチに活躍なさっている知性派イケメン俳優の藤木直人さん。7月7日からは主演の音楽劇「魔都夜曲」の上演が控えています。作家の林真理子さんが素顔に迫りました。

* * *
林:ずっと若い女の子の憧れの的ですよね。大学生の娘に、「きょう、藤木直人さんにお会いするんだ」って言ったら、「えっ、すごいじゃ~ん」と驚いてましたよ。

藤木:あ、そうなんですか。デビューしてから年月も経ち、最近は「母がファンです」と言われることが多いので、そう言っていただくのはうれしいですよ(笑)。若い世代の方が知っていてくれているだけでうれしいです。

林:知ってますよ、もちろん。

藤木:芸能界って3年が一区切りというか、3年ごとに印象に残るような役をやらなきゃいけないなと思っているんです。「俺も若いときは黄色い声援を浴びていたこともあったんだけど、最近の若い子はそんな時代を知らないんだろうな」って(笑)。

林:私たちの仕事も同じですよ。3年に1回はベストセラーを出さないと、「あの人誰?」って言われちゃいますから。

藤木:室井滋さんがいろんな占師の方に話を聞くお仕事をなさっていて、ドラマでご一緒したときに「この人だけは本当にすごいから、見てもらったほうがいいよ」って紹介していただいたことがあったんです。その人に占ってもらったら、「60歳を過ぎてから、もう一回売れる」って言われたので、それを信じて頑張ろうと思って。

林:いまも十分売れてますけどね。60歳過ぎて売れるって何だろう。ハリウッド進出とか?

藤木:でも、「役者で」と言われたわけじゃないから、どんなことかわからないですよ。

林:そうだ、政治家かもしれない。知性派ですし。

藤木:バカがばれないように、クイズ番組にはなるべく出ないようにしてるので、そのおかげかもしれないですけど。

林:いやいや、藤木さんって、イケメンですごく頭がよくて高学歴というイメージをみんな持ってるから、これを政治に生かさない手はないと思いますよ。地元の千葉県知事なんかどうですか。森田健作知事のあとに。絶対いけますよ(笑)。

※週刊朝日  2017年5月26日号

新闻来源:https://dot.asahi.com/wa/2017051800036.html
作者: 雅明欣    时间: 2017-5-21 09:01

謝貓姐。
最近訪問頻繁。
作者: 北京猫    时间: 2017-5-26 22:59

藤木直人さんSpecialインタビュー<後編>☆『魔都夜曲』☆リビング読者特別価格でチケット発売中!

2017/05/26




撮影/吉原朱美



音楽劇『魔都夜曲』主演・藤木直人さんインタビュー後編




蜷川幸雄さんから受け取ったもの


――そのラブロマンスの相手、ヒロインの紅花を演じるマイコさんの印象を教えてください。

 最初にお見かけしたのは資生堂のCMだったのかな。僕の中ではおしとやかで静かなイメージがあったんですけど、今年の初めに『お気に召すまま』(マイケル・メイヤー演出。シアタークリエ1月公演)という舞台を観に行ったら、そこですごくお転婆でチャーミングなキャラクターを魅力的に演じていらっしゃって。あ、すごい、こういうこともできるんだ!と、表現の振り幅の大きさに驚きましたね。(ご主人の)妻夫木くんとはドラマで兄弟役もやったし、知らない仲でもないので(笑)、終演後楽屋の廊下でお見かけした時に勇気を出して挨拶しました。まさか今回ご一緒するとは思わなかったので、あの時に挨拶しておいてよかったなと思います(笑)。


――お二人がどんなミステリアスな恋物語を見せてくださるのか、楽しみです。音楽劇なので、もしかして藤木さんも歌うことに?

 ジャズバーが舞台の一つになっているので、そこでシンガーの役の人が歌う…という感じなのだろうと予想していますけど、まだこれから作っていくので、最終的にはどうなるかわかりません。


――お稽古に入る前に、いろいろとご自身なりの準備をされるのですか?

 まあ蜷川さんの舞台の時は、稽古の初日から「ホンを持たずに立て」といった感じでしたからね。今やっているドラマ(『母になる』)も稽古スタート直前まで撮影があるので、そんなに準備はできないかも…とは思っているんですけど。でも実在された方がモデルになっているので、歴史的背景などに関してはしっかり勉強しておかないとな、と思っています。


――前作の『尺には尺を』のことを少しお聞きしたいです。本当に悲しく、残念なことに開幕前に演出家・蜷川幸雄さんがお亡くなりになりました。あの舞台を経験されたことで、藤木さんが蜷川さんから受け取ったものとは何でしょうか。

 受け取ったものか……。いや、感受性が豊かじゃないので、受けとめそびれた気がしますけどね(笑)。

その前の『海辺のカフカ』で蜷川さんとご一緒させていただいたので、つい番組でポロッと「蜷川さんのシェイクスピアに出てみたい」と言ってしまったのが、『尺には尺を』の始まりだったんです。「シェイクスピアは(前の『海辺のカフカ』よりも)もうちょっと厳しくいくから」と蜷川さんがおっしゃっていたと人づてに聞いていたんですけど、その後に倒れられて。

とにかく稽古場で自分の精一杯を出せるように、橋本さとしさんに稽古を付き合ってもらって自分なりに準備をしました。本読みの日を迎えて、「今日、いらっしゃれるのかな?」と思いながら準備をしていると、始まる時間の10分前くらいに、いつも蜷川さんが座っている椅子が運び込まれたんですよ。「蜷川さん来られるんだ! 蜷川さんの前でシェイクスピアを読むのはプレッシャーだな〜」なんて思ったりして。

でもやっぱり体調が悪くて来られない、皆で会いに行きましょうということで、翌日病院に行きました。演出補の井上尊晶さんに「皆で本読みをするから台本を持っていって」と言われたので、台本を手に待合室のようなところで待っていたんです。ああ、今から本読みをするんだな…と思ったけど、そこに現れた蜷川さんは、そんな元気のある状態ではなかったんですよね。

そんなことがあり、はたして上演自体ができるのか!?という状況のなかで、いろんな感情が混ざって…。でも、舞台をやると決まったからには頑張らなきゃいけないと思ってやりました。


――そのような思いを経ての、今回の舞台なんですね。最初に「さとしさんと同じステージに立てる嬉しさ」とおっしゃっていた、その気持ちがより強くわかったように思います。

 そうですね。今回はほかにもいっぱい、お世話になっている先輩、後輩もいますし。それでやりやすい部分もありつつ、知り合いばっかりだとやりづらい部分もあったり。僕はこの事務所ができた時からいるメンバーで、他の方達はほとんど後から入ってきた方ですが、皆さん舞台の大先輩ばかりですからね。もう切磋琢磨とかのレベルじゃない。僕がとにかく頑張らなきゃいけないだけです(笑)。


――お話をうかがっていると、藤木さんは本当に謙虚でいらっしゃいますよね。

 舞台に関してはどうしても、そうなりますよね。やっぱり舞台に立つにはある部分、特殊な技能を持っていないといけないと思うんですよ。今回の舞台では小西遼生くんなど、後輩でもそういった技能を持った人はいっぱいいます。まして劇団四季や宝塚などで学んで来られた方もいる中で、僕みたいな素人が立つのはリスクが大きいな~と感じるんですけど(笑)。

これまで映像の世界でも試行錯誤しながら手探りでやってきて、それしか方法を知らないわけだし、今回もそうするしかない。まあ、でも、僕がどうこうということじゃない。一番の目的は、チケットを買って、わざわざ劇場に足を運んでくださった方に「楽しい時間だったな」と思って帰っていただくことですね。
  


再来年でCDデビュー20周年。その前に原点に戻ろうかなと。

――公演を終えた後には、ライブハウスツアーを控えているとか。こちらはまたガラリと意識が変わりますね。

 そうですね。舞台というのはそれぞれのキャストのファンや、演出や戯曲のファンの方が観に来られるけど、ライブっていうのは基本的に僕を観に来てくれる人しかいないわけで。僕を支持してくれて、楽しい空間を作ろうと思ってくれている人たちがこんなに集まってくれたんだ…と。ツアーを重ねるごとにすごくハッピーで、恵まれているなと感じられます。

僕は高校の時にギターを始めて、その当時は「ギタリストになりたい」と単純に思っていた。今でもギターを弾いて、それを聴いてもらえる場所があるというだけで、すごく幸せだなと思います。今回は16年ぶりにライブハウスでやるので、どんな感じだったか忘れかけてます(笑)。

でも再来年でCDデビュー20周年になるので、集大成というわけではないですけど、その前にやっぱり原点に戻ろうかなと。ライブハウスから始めて、自分たちが作り上げてきたものは何だったのかな?ということをもう一回確かめたいと思いました。
  

――そこからまた次のステージにスタートですね。今年は主演舞台、ライブハウスツアーと、いろんな藤木さんの覚悟の場が見られそうです。

 そうですね。3クール続けてドラマに出たのも12年ぶりくらいなので。『尺には尺を』をやった後に、「あの舞台を経て、この次にやる仕事は何だろう?」と思っていたら、まさかのドラマ『THE LAST COP/ラストコップ』だったので雰囲気の差に戸惑いましたけど(笑)。舞台、映画もいいけれど、やっぱりテレビドラマが僕の戦場という思いはありますね。お世話になった場所だし、そこに居続けたいと思う。現場にいることが楽しいので、呼ばれるかぎりは出たいと思っています。

舞台は…、毎年じゃなくてもいいかな~というのが正直な気持ち、ですが、やるからには全力で頑張ろうと思うので今回の『魔都夜曲』を楽しみにしていただけたらと思います。
  

撮影/ 吉原朱美
取材・文/ 上野紀子

文章来源:http://ent.living.jp/theater/72795/
作者: atse    时间: 2017-6-11 19:53

感謝上傳。宣傳很多,大家辛苦了。現在是抱著愉快的心情期待中。
作者: 北京猫    时间: 2017-6-19 21:09

本帖最后由 北京猫 于 2017-6-19 21:15 编辑

魔都・上海へようこそ!~音楽劇『魔都夜曲』にハマるためのビギナーズガイド
2017.6.18



来たる2017年7月7日(金)から、Bunkamuraシアターコクーンにて音楽劇『魔都夜曲』の幕があがる。

舞台は1939年の上海。“魔都”とも称されたこの都市に一人の男が降り立つ。男の名は白河清隆(藤木直人)。公家の血を引き、父は政府の要人という清隆の前に、ある二人の兄妹が現れる。中国人の父と日本人の母を持つ、周志強(チョウ・チーチャン/小西遼生)、周紅花(チョウ・ホンファ/マイコ)。清隆と二人の間には次第に友情が生まれ、清楚な外見の一方で自由奔放な紅花にいつしか惹かれる清隆。だが、二人の恋には、それぞれの宿命が待っており……。ときは第二次世界大戦前夜。清隆も、彼の存在自体が持つ宿命により、いやがおうにも歴史の大きな波に巻きこまれていく――。
――という本作のあらすじですが、この時代をリアルタイムで体感した方でも今や70代以上。記憶や体験の引継ぎはもはや難しい状況かと思います。そこで、音楽劇『魔都夜曲』をより楽しむために、時代背景や本作と切り離せない実在の人物、キーワードから、当時の「上海」はどのような街だったのかを駆け足で紹介します。



■魔都・上海ができるまで
現在の中国・モンゴルという巨大な領土をおさめていた清王朝が、1840年に勃発したイギリスとのアヘン戦争、そして1894年に勃発した日清戦争にも敗北すると、諸外国が次々と中国本土に押し寄せ、国土の沿岸の要所を租借、半植民地化します。また国内でも清王朝の弱体化と共に、民族の独立運動、革命運動が激化。南京に孫文(そんぶん)を臨時大総統とした中華民国が樹立すると、清王朝は1912年、最後の皇帝(愛新覚羅 溥儀/あいしんかくら ふぎ)の退位をもって300年近い歴史に幕を下ろします。中華民国は共和制をもってスタートしましたが、清王朝崩壊後に強大な力を得た袁世凱(えんせいがい)が権力を拡大し、ついに袁がこれまでの王朝のように皇帝の座につくと、孫文は日本に亡命。ほどなく袁が病死し、孫文も亡くなると、精神的支柱を亡くした中華民国は国内外共に混沌とした状態となっていきます。

■魔都・上海を知るためのキーワード
租界:前述の半植民地化の流れで、上海では、フランス、イギリス、ドイツ帝国、アメリカが清国から土地を租借し、それぞれのエリアで自分たちの居住区を作り、その中では中国とは異なる警察組織を持って植民地のように暮らしていました。これが「租界」。そのうち「フランス租界」は他国による共同租界とは異なり一国で作られていました。
「フランス租界」の特徴の一つに麻薬の法規制の緩さがあります。この結果「フランス租界」内での麻薬売買が多発、中国の秘密結社……チャイニーズマフィアとも呼ばれる「青幇(ちんぱん)」に至っては警察にわいろを渡して麻薬取引を堂々と行っていたりしたのです。
阿片(アヘン):ケシの実から取れるモルヒネを多量に含んだ代表的麻薬。鎮痛・催眠効果があり、病気やケガの痛み止めで使われていました。また、夢の中にいるような気分を味わえることから、現実逃避を目的として吸引を始めた人も多いようです。ただ、中毒・依存性が非常に高く、常用すると廃人同様に。上海には阿片を吸引・売買する「阿片窟」(アヘンクツ)と呼ばれる場所がいくつもありました。

スパイ(工作員):列強各国の政治・経済の情報が上海に集結していたことから、各国要人を渡り歩き、情報を得るために諜報活動をしていた人物がいました。表面上、裏稼業がまったくわからない職業についていることが多く、時には自分がしていることの真の目的も知らずに動いている場合も。その謎めいた存在は今もなお、映画やTVドラマ、小説などの題材になっています。
ジャズ:上海に入ってきたのは、西洋の政治・経済だけではなく、世界各国の文化も上陸。上海を流れる黄浦江(こうほこう)の西側に広がる外灘(わいたん、バンド)には、ここが中国であることを忘れるくらい美しい西洋式高層建築がずらりと並び、中華人民共和国となった今も文化遺産として保護されています。この時代、ジャズ音楽が特に好まれ、連日連夜、街のあちこちからジャズバンドの生演奏が人々を楽しませていました。ジャズ音楽を学びたくて日本から上海に渡る人も少なくなかったそうです。西洋諸国に半植民地化され、闇の部分が多い上海の中で、唯一輝くまばゆい光ともいえるでしょう。

抗日:日清戦争、日露戦争、韓国併合、第一次世界大戦などを経て、日本は軍の力にものを言わせて大陸に進出し、台湾・朝鮮・関東州(満州)などを支配、領土を増やしていました。この動きに抵抗する思想や実際の活動を「抗日」といい、満州事変・日中戦争の頃にその勢いはピークとなりました。先に触れたスパイ・工作員活動の目的が「抗日」という場合も少なくなかったようです。



■知ってほしい、1930~40年代の上海に関わる人物
国内外の世情が不安定な中、諸外国から多くの人々がやってきた中国・上海。この時代の上海、そして中国・日本で、いずれも数奇な人生を送った実在の人物を『魔都夜曲』に関わる方を中心にご紹介します。誰かと誰かがどこかでつながっているかもしれない……そんな運命の赤い糸を感じながらご覧ください。
近衛文隆:第34、38、39代内閣総理大臣・近衛文麿の息子。若年期はアメリカに留学、アマチュアゴルファーとして活躍。帰国後、父親の秘書官を経て、上海にある日本の私学の講師となり、上海に渡る。そこで鄭蘋茹(テン・ピンルー)と出会い、恋に落ちる。音楽劇『魔都夜曲』の白河清隆のモデルとなった人物。
川島芳子:本名・愛新覺羅 顯㺭(あいしんかくら けんし)。清朝の皇族の一人であり、日本人・川島浪速の養女として育つ。その後日本軍の工作員として活躍、「男装の麗人」「東洋のマタ・ハリ」と呼ばれるようになる。

李香蘭:本名・山口淑子。中華民国・奉天で生まれ育つ。生まれもった美貌、日本語も中国語も堪能、さらにすばらしい歌声を持つ淑子は長じて歌手となり、満州映画協会を代表するスター「李香蘭」となり二つの祖国の狭間で翻弄される。

甘粕正彦:日本の陸軍軍人。国内で甘粕事件を起こし短期の服役の後、満州に渡り、関東軍の特務、満州国建設に携わる。また満州映画協会の理事長を務めており、李香蘭とも関わる。

愛新覚羅 溥儀:清朝最後の皇帝であり、満州国の皇帝。だが、満州国は関東軍が作り上げた国であったため、皇帝という称号を持ってはいるが、実際は関東軍の認証がなければ何も決められない、「傀儡」(かいらい)の皇帝だった。

田中隆吉:日本の陸軍軍人。日本の数々の謀略活動に直接携わり、上海赴任時代には川島芳子と男女の仲になり、川島をスパイの道に引き込んだ。

服部良一:日本の作曲家、作詞家。1944年、ジャスなどの洋楽を「敵性音楽」とし、規制が強くなってきた日本を飛び出し、上海に渡って音楽活動をつづけた。『上海バンスキング』(後述)の作者・斎藤憐は服部に取材してこの作品を書いたと言われている。李香蘭、上海交響楽団と共に『夜来香』をシンフォニック・ジャズにアレンジした『夜来香幻想曲』を発表している。

鄭蘋茹(テン・ピンルー):中国人の父と日本人の母を持つ。その美貌は中国のグラビア雑誌の表紙を飾るほど。抗日運動に身を投じ、悲劇の末路を辿る。上海に渡っていた近衛文隆と出会い恋に落ちる。


■魔都・上海の「沼」にもっとハマりたい!~時代を描いた作品の紹介
こんなにドラマティックで魅力的な「魔都・上海」に心奪われたら最後、創作意欲に火がついてしまうのも無理のない話。最後にごく一部ですが、この街から生まれた作品を紹介します。気になる方は書店やレンタルDVDショップで検索を。

【舞台】

『上海バンスキング』
斎藤憐の戯曲。戦争の影がしのび寄る1936年の上海で、ジャズに情熱を燃やした男女を描く。後に映画化も。
ミュージカル『李香蘭』(劇団四季)
タイトルロール、李香蘭(山口淑子)の半生を描いた作品。山口淑子と藤原作弥の共著『李香蘭 私の半生』を原作に、浅利慶太が企画・構成・演出・台本を手掛けた。
ミュージカル『異国の丘』(劇団四季)
『夢顔さんによろしく』(西木正明。後述)をモチーフに、ときの総理大臣、近衛文麿の息子、近衛文隆が携わった和平工作と上海で出会った日中ハーフの美女、鄭蘋茹(テン・ピンルー)との恋を扱う。
『シャンハイムーン』(こまつ座)
井上ひさし作。蒋介石の国民党政府の弾圧を逃れ、ペンの力で中国人の意識を変えようとした作家・魯迅と彼を取り巻く人との交流を描く評伝劇。



【映画】

『ラストエンペラー』
ジョン・ローン主演。清朝最後の皇帝であり、満州国皇帝となった愛新覚羅溥儀の生涯を彼の自伝を原作に映画化。甘粕正彦役を坂本龍一が演じたことでも話題に。
『上海ルージュ』
コン・リー主演。1930年代、上海でアヘンと売春組織を牛耳っている男の愛人であり、上海いちの歌姫・金宝(チンパオ)の満たされない心の内を描く。
『ラスト、コーション』
トニー・レオン主演。日中戦争が激化する中、香港と上海を舞台に、抗日組織の弾圧を目論む特務機関員を暗殺しようとする女(鄭蘋茹がモデルと言われている)が、ターゲットとなる特務機関員に想いを寄せてしまう。
『支那の夜』
東宝の看板スター長谷川一夫と、満洲映画協会(満映)の看板女優・李香蘭が出演した「大陸三部作」の一つ。李香蘭は、本作を含め、中国人の芸名で出演したことを、後日裁判で問題視され、謝罪している。
『ジャスミンの花開く』
1930~1980年代の上海・香港で時代の波に巻き込まれながら懸命に生きる、3世代の女性をチャン・ツィイーが一人で演じる。
『さらば、わが愛/覇王別姫』
京劇役者の目を通して、日中戦争や文化大革命など大きく変化する近代中国を描く。後に日本で舞台化も。


作者: 北京猫    时间: 2017-6-19 21:11

【マンガ】

『南京路に花吹雪』森川久美
日本人の父と中国人の母を持つ黄子満と、彼を取り巻く人々が昭和初期の上海で時代の光と影を感じながら時代の渦に巻き込まれていく姿を描く。

『虹色のトロツキー』安彦良和
日本人と蒙古人の間に生まれ、何者かに両親を殺され、自身の記憶をもなくしたウムボルトが運命に翻弄されながら懸命に生きようとする物語。実在の人物、レフ・トロツキーやノモンハン事件などがベースになっている。

『虹のナターシャ』大和和紀
昭和初期。上海で生き、日露ハーフの娘であり歌姫・ナターシャが愛と運命に翻弄されるドラマティックストーリー。宝塚歌劇団によって舞台化もされている。







【小説】

『上海リリー』(胡桃沢耕史)
二人の日本人は上海リリーという謎の女に出会う。スパイ、暗殺団、国と国のダイナミックな駆け引き…加速する冒険活劇の先に見えてくる人間模様とは?

『男装の麗人』(村松梢風)
「東洋のマタ・ハリ」こと川島芳子を取材し、その内容を小説化。後日この内容が漢奸裁判の証拠として扱われることになり、川島を死刑に追い込んだ、と非難される。ちなみに村松梢風は1923年に、上海に渡航し、その魅力にとりつかれ滞在。エッセイ「魔都」で初めて上海を「魔都」と表現した作家。なお、作家村松友視は彼の孫にあたる。

『夢顔さんによろしく 最後の貴公子・近衛文隆の生涯』(西木正明)
ミュージカル『異国の丘』の原作であり、また『魔都夜曲』の主人公のモデルでもある、近衛文隆の生涯を追ったノンフィクション小説。前半ではアメリカ留学、そして上海で出会った鄭蘋茹との激愛が、後半はシベリアでの抑留について書かれている。

『ジョーカーゲーム』(柳広司)
昭和12年、日本にスパイ養成学校「D機関」が設立され、そこから輩出されたスパイが、国内外問わず様々な場所で諜報活動を行う……という短編ミステリー小説。「魔都」とタイトルが付いた短編が上海を舞台としている。後に映画化、さらにはテレビアニメ化もされている。







公演情報


6月20日(火)日本テレビ系「ヒルナンデス!」(11:55〜13:55)に藤木直人がスタジオゲストで生放送出演!

cube 20th presents 音楽劇『魔都夜曲』(まとやきょく)」

■作:マキノノゾミ
■演出:河原雅彦
■出演:
藤木直人 マイコ 小西遼生 壮 一帆 松下洸平 秋 夢乃
高嶋菜七(東京パフォーマンスドール) 浜崎香帆(東京パフォーマンスドール)
中谷優心 キッド咲麗花(TPD DASH!!) 村上貴亮 吉岡麻由子 前田悟 板倉チヒロ
田鍋謙一郎 奥田達士 コング桑田 春風ひとみ 山西惇 村井國夫 橋本さとし


<東京公演>
■日時:2017年7月7日(金)~29日(土)
■会場:Bunkamura シアターコクーン
■チケット料金:プレミアムシート 15,000円 S席 11,000円 A席 8,500円 コクーンシート 5,000円(全席指定、税込)
  

<愛知公演>
■日時:2017年8月5日(土)・6日(日)
■会場:刈谷市総合文化センター アイリス
■チケット料金:プレミアムシート 15,000円 S席 11,000円 A席 8,500円(全席指定、税込)
  

<大阪公演>
■日時:2017年8月9日(水)~13日(日)
■会場:サンケイホールブリーゼ
■チケット料金:プレミアムシート 15,000円 S席 11,000円 A席 8,500円 ブリーゼシート 5,000円(全席指定、税込)
  

※プレミアムシートは前方限定、オリジナルお土産(当日お渡し予定)をお付けいたします
■企画・製作 株式会社キューブ
■キューブ公式サイト https://cube-s.wixsite.com/matoyakyoku
  



SPICER
森宮一星
フリーライター・プランナー

学生時代はバックパッカー経験を活かして旅行記を執筆。出版社退職後、音楽、映画、演劇など、好きなことをゆるゆると書く仕事をしています。インタビューも。

消息来源:http://spice.eplus.jp/articles/128017
作者: 北京猫    时间: 2017-6-22 19:58

本帖最后由 北京猫 于 2017-6-22 20:00 编辑




プロフェッショナルの肖像 「 PRO-FILE」 藤木直人
国境を超える、秘められた恋の行方

metropolitana.tokyo [メトロポリターナトーキョー]
Stage, CULTURE2017.06.22

     俳優として、ミュージシャンとして、ときにはTV番組のMCとして…さまざまな顔をもちながら、活躍の幅を広げ続ける、藤木直人。近年では蜷川幸雄演出の『海辺のカフカ』、『尺には尺を』に出演するなど、舞台俳優としてもますます勢いにのっている。そんな彼の主演舞台音楽劇『魔都夜曲』が、7月に上演される。藤木にとっては初の音楽劇。まだ稽古前だという彼に、舞台への意気込みを聞いた。
 「今回は音楽劇ということで、上海のジャズクラブが舞台上に再現されます。歌や踊りに長けたキャストもたくさん出演するので、きっとドラマチックで華やかな舞台になると思います」
 物語の舞台は、1930年代の上海。フランスやイギリス、アメリカ、日本などから来た多くの外国人が行き交う、激動の時代まっただなかの租界地で、秘められた恋が描かれる。恋に落ちるのは藤木が演じる主人公・白河清隆と、演劇界で次世代の担い手として呼び声高い女優・マイコが演じるヒロイン・周紅花だ。白河は公家の血を引き、日本政府の要を担う父をもつ貴公子、紅花は中国人の父と日本人の母をもつ、秘密めいた女性。第二次世界大戦前夜、さまざまな思惑が渦巻く混沌とした状況のなかで生まれる2人の恋を、藤木はこう話す。
 「舞台となっている1930年代の上海は、今よりもずっと情報や通信手段が少なく、世界情勢も緊迫した時代。いろんな人たちがそれぞれの正義を信じて戦っていた状況のなか、自分たちの信念を超え、国境を超え、大きな障害を乗り越える愛というのは、今の時代の恋愛とは少し違う意味合いや質をもっていると思います」
 その一方で、人が恋に落ちたときの燃え上がるような感情は、いつの時代も変わらないのだと感じたそう。魔都・上海の街で、一体どのようなドラマが待っているのか。「白河は今まで演じてこなかったような、自由奔放で快活なキャラクター」と語る藤木。彼が演じる貴公子の一世一代の恋愛模様を、しっかり見届けたい。

ふじき なおひと
1972年7月19日、岡山県生まれ。早稲田大学卒業。在学中に映画『花より男子』の花沢類役に抜擢され、1995年俳優デビュー。並行して音楽活動もスタートし、1999年にCDデビュー。映画、ドラマ、舞台、音楽、司会など、多岐にわたり精力的に活躍中



cube 20th. presents 音楽劇『魔都夜曲』

7月7日(金)〜29日(土)までBunkamuraシアターコクーンにて上演。8月より愛知、大阪へ巡回予定。作:マキノノゾミ 演出:河原雅彦 出演:藤木直人/マイコ/小西遼生ほか

消息来源:https://metropolitana.tokyo/ja/archive/pro-file_1706
作者: 雅明欣    时间: 2017-6-23 07:10

地鐵免費報無緣拎,可惜。
謝貓姐消息。
作者: 北京猫    时间: 2017-6-23 17:16

役作りへの準備は万端! 気合い十分で挑む初の音楽劇

2017/06/23 12:04


藤木直人




取材・文/塩谷真奈美(サンケイリビング新聞社)、撮影/吉原朱美、ヘアメイク/大渡八千代、スタイリスト/古田ひろひこ(chelseafilms)



1939年の上海を舞台にした音楽劇「魔都夜曲」で主役を務める藤木直人さん。異国の地で激動の時代を生きる日本人男性・白河清隆を演じる。

取材や撮影などで先日上海に行ってきたんですが、近代化が進む一方で古い建築も残っていて、興味深かったですね。役のモデルである実在の人物・近衛文隆が、国を超えた恋愛に身を投じた当時の雰囲気が肌で感じられ、役作りに役立ちそうです」と気合い十分。

  音楽劇ということで、ミュージシャンでもある藤木さんが楽しみにしているのは、本格的なジャズの生演奏と、その音楽が作り上げる世界観の中で演じられること。そしてジャズミュージシャンらと交流できることなのだとか。「ジャンルの違う音楽をやっている僕にとって、ジャズのイメージは“大人”。ジャズコードはひいたことがありますが難しい。そんな音楽のプロを間近に見て関われることに今からわくわくしています」

   大学在学中に芸能界デビューした藤木さん。最近の変化を問うと「ここ数年、プライベートで電車に乗ることが増えています。都内で舞台を見たり、その後食事に行くときなどは、車よりも電車が便利。久々に乗り始めたころには、改札周りの変化に戸惑ったり、目的地までの所要時間の短さに感動したり。便利に使うだけでなく、子どもと一緒に、駅を巡るスタンプラリーをやったことも(笑)」と、俳優として、また家庭では父として過ごす日々の様子を教えてくれた。

  久々の舞台、初の音楽劇への挑戦となる今作のほか、7月19日(水)にシングルCDを発売、9月7日(木)からは、ステージとの距離が近く、より白熱すること受け合いのライブハウスツアーも。テレビで見るのとは違う、別の顔の魅力を楽しみたい。




「魔都夜曲」は7/7(金)~29( 土)、Bunkamura シアターコクーンで上演
期間限定!特別価格でチケットを発売中
購入はチケットファン
※藤木直人さん動画インタビューはBUTAKOMEでチェック!

PROFILE
ふじきなおひと。1972年、千葉県生まれ。1995年東映映画「花より男子」の花沢類役でデビュー。以来、数々のテレビドラマや映画に出演。2008年に「冬の絵空」で初舞台を踏む


消息来源:http://oedo.living.jp/lifestyle/13899/


作者: 北京猫    时间: 2017-6-27 12:28


藤木直人、マイコ、小西遼生らが1930年代の上海を華やかに描く!音楽劇『魔都夜曲』稽古場レポート

エンタステージ NEWS 2017.06.27



2017年7月7日(金)、東京・Bunkamuraシアターコクーンにて、音楽劇『魔都夜曲』が開幕する。本作は、JAZZの調べと硝煙渦巻く1939年の“魔都”上海に降り立った一人の貴公子を主人公に、彼を待ち受ける美女やデスペラードたちとの物語を描いたオリジナル音楽劇。その本番を間近に控えた6月中旬、都内の稽古場を取材した。
(以下、記事内で一部配役、ストーリーに触れています)



稽古場に足を踏み入れると、主人公・白河清隆役の藤木直人、ヒロイン・周紅花(チョウ・ホンファ)役のマイコ、紅花の兄・周志強(チョウ・チーチャン)役の小西遼生、さらに、春風ひとみ、山西惇、村井國夫、吉岡麻由子といった演劇界の実力派俳優たちの姿が見える。稽古開始前から、藤木と村井がセリフを合わせながらお互いの演技を確認し合うなど自主練を行っており、稽古に向けての準備に余念が無い。また、中国人を演じるマイコらが中国語のセリフを練習している姿が、1939年の上海を舞台とした作品ならではと印象的だった。



演出は、大劇場からライブハウス公演まで幅広いジャンルの公演を手掛け、華やかさとエッジの効いた演出で人気を博す河原雅彦。稽古開始まで、河原はスタッフと模型を用いて舞台美術について入念な打合せを行っていた。一つの打合せが終わっても、衣装や小道具のスタッフが次々と入れ替わりに河原と話し合いを行う。本番を間近に控えたスタッフたちの緊張感がこちらにも伝わってくる。
舞台上のソファーが今回の稽古から本番用に変わったらしく、藤木は今まで稽古していたソファーを跳び越えるアクションが可能かどうか、河原たちとチェック。小道具の変更に対して藤木が、跳び越えた後に正座で座るというアイデアを披露すると、見守るキャストたちから笑いが起こり、村井から「今のカワイイ」との一言も。河原も「チャーミングに見えるね」と頷き、予期せぬ事に対しても、キャストやスタッフたちが柔軟な対応で即座に乗り越えていく姿に感心させられる。



そして、いよいよ稽古が開始。最初に行われたのは序盤の通し稽古。白河が、暴漢に襲われていた志強と紅花を助けた翌日、アパートの応接室で医師の西岡(村井)と看護師(吉岡)に手当を受けている場面だ。



白河は、近衛文麿首相の息子であり秘書官を務めた近衛文隆という実在の人物からインスピレーションを得て生まれた主人公。諸国を遊学し音楽や絵など芸術に親しんできたが、今は日本からの送金を全て遊興に使う自堕落な生活を送っている。しかし、白河は明朗快活で屈託がないところが魅力的な青年。そんな白河を、藤木が繊細な演技力と凛とした佇まいと共に、屈託のなさをあふれ出る笑顔で表現。映像から舞台まで活躍の幅を広げ、今まさに充実期を迎えている俳優・藤木直人の魅力がいかんなく発揮される役柄だ。
その白河を取り巻くアパートの管理人・芽衣を演じる春風と外交官の籾田を演じる山西のコミカルさや、圧倒的な存在感を醸し出す村井というベテラン陣の演技にも注目させられる。

序盤の通し稽古が終わると、河原から「(会話の間に)1つ音が欲しいね」「細かいところのシーンの切り替わりがハッキリしていけば、自然と良いテンポになるから」「全体の中でのリズムとか細かいことが大事だから、そこは目指して」といった、台本には表現されないような相づちなどの音についてへの細かな演出が行われていく。間やテンポをより良くするための細心の注意を払う河原の演出により、本番で彼らの芝居がどのような進化を遂げるのか楽しみだ。



続いて、別のシーンの稽古へ。その際に、河原から、当日稽古場にマイコの密着TVカメラが入っていたため、「取材のカメラは主にマイコさんを狙っていますが、マイコさんが出ていないところも精一杯やってください」という冗談を交えた指示が飛び、稽古場が笑いに包まれる。和やかで和気あいあいとしたやり取りに、カンパニーの雰囲気の良さを感じた。



このシーンは、紅花と志強が、風邪で寝込んでいる白河を見舞いに来る場面。ここでは、2017年ミュージカル『フランケンシュタイン』の怪物・アンリ役で、歌唱力とその美しき怪物ぶりが好評を得た小西が、志強として、白河と国を越えた熱い男の友情を演じる。特に、藤木と小西が語り合うシーンでは、二人のハードボイルドな渋い男の格好良さに目が釘付けになる。



そして、美貌とに上品さ、迫力を兼ね備えた演技力は、演劇界の次世代スターの呼び声も高いマイコ。白河と紅花が思いを寄せ合い、惹かれあっていく場面では、清楚な外見ながら、何をしでかすかわからない自由奔放な性格の持ち主である紅花を、マイコが鮮烈に、そしてどこか初々しい印象を与えながら演じていた。



1930年代上海のジャズクラブを舞台に、歴史に秘められた恋と濃密な人間ドラマが、本番では生のジャズバンド演奏が加わることで、さらに華やかに、そしてドラマティックに描き出されるという。本番への期待が高まる稽古場であった。

音楽劇『魔都夜曲』は7月7日(金)から7月29日(土)まで、東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演される。その後、愛知、大阪を巡演。日程は以下のとおり。

【東京公演】7月7日(金)~7月29日(土) Bunkamura シアターコクーン
【愛知公演】8月5日(土)・8月6日(日) 刈谷市総合文化センター アイリス
【大阪公演】8月9日(水)~8月13日(日)  サンケイホールブリーゼ

(取材・文・撮影/櫻井宏充)

(文/エンタステージ編集部)


消息来源:http://enterstage.jp/sp/news/2017/06/007422.html


作者: 雅明欣    时间: 2017-6-27 13:17

謝貓姐。
綵排緊密中,還有半個月。
作者: 北京猫    时间: 2017-6-29 13:29

藤木直人のジャンプに『魔都夜曲』稽古場が笑顔























1930年代の中国・上海を舞台に、激動の時代に秘められた恋と人間模様をマキノノゾミが描き出すオリジナル音楽劇『魔都夜曲』。7月7日(金)の東京公演初日を約3週間後に控えた稽古場を訪れると、演出を手がける河原雅彦のもと、主演の藤木直人らキャストが丁寧な稽古を繰り広げていた。

物語は、暴漢の代わりに警官に連行された主人公の日本人青年・白河清隆(藤木)と、中国人の兄妹・周志強(小西遼生)と周紅花(マイコ)の出会いから始まる。この日、稽古がつけられたのは3人が出会った直後の場面。清隆の住むアパートの応接室で、医師・西岡(村井國夫)から傷の手当てを受けるシーンだ。

日本政府の要人を父に持つ御曹司で遊学中の身でありながら、送金を全て遊興に使ってしまう清隆。そんな屈託のない奔放なキャラクターを、藤木は明るく豊かな表情と大きな動きで造形する。特に目付け役である外交官・籾田(山西惇)の説教に対して、自ら「ソファの背もたれを飛び越えて正座してみるとか?」と提案し実際にジャンプ。見事に着地してみせると、稽古場全体に和やかな笑いが。河原も「チャーミングですね」と笑顔でうなずいた。

細かな修正を重ねながらブラッシュアップを図る河原は、演出席を離れキャストの前で自ら演じてみせることも。こだわっていたのは、登場人物の感情や行動の“必然性”。「今の演技では芽衣(春風ひとみ)が上機嫌になる理由がわからない。相手を動かし感情に作用するにはどうしたらいいか考えると、おのずと取るべき動きの分量や大きさが決まってくる」と指示を投げかけ、キャストに最善策を探らせた。これにすぐさま反応したのが、兄妹役の小西とマイコ。2014年と2016年に上演された『ガラスの仮面』に出演し、同じチームで作品づくりに携わってきた2人は、本作でも息がぴったり。ベテラン勢の山西や村井もすかさず応戦すると、ぐっと魅力あるシーンに変化していく。

さらに歌唱シーンの稽古では、キャスト達が伸びやかな歌声を聞かせた。本作には列強の共同租界地であった異国情緒あふれる上海にふさわしく、唱歌やジャズなど多彩なナンバーが登場。バンドの生演奏が舞台に華を添えるという。やがて恋に落ちる清隆と紅花をはじめ、音楽がどのように人間模様を彩るのか、劇場で確かめよう。

東京公演は7月29日(土)までシアターコクーンにて上演。その後、8月5日(土)・6日(日)に愛知、8月9日(水)から13日(日)まで大阪に巡演する。チケット発売中。

取材・文:岡山朋代

消息来源:http://ticket-news.pia.jp/pia/news.do?newsCd=201706270000
作者: 北京猫    时间: 2017-7-1 21:46

an an NEWS

藤木直人「もともと緊張しぃで、突発的なハプニングに弱い」

2017.7.1

ドラマ『母になる』での不器用な理系男子っぷりが話題となった藤木直人さん。前クールの『嘘の戦争』では主人公と対立するエリートを、昨年ヒットした『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』 では毒舌な恋愛マスターと、本人のスマートで二枚目というイメージとは少しズレた癖のある役が続いている。



「僕自身、中身がまるで二枚目じゃないので、逆にストレートな二枚目を演じることのほうが難しいのかもしれません。癖のある役をいただくことが増えたのも、僕自身に周りの人たちが物足りなさを感じているからなのかも…なんて思ったり(笑)。ただ、それを面白がってくださる方がいるのは素直にありがたいなと思っています」
その藤木さんが、今度は“魔都”と称されたかつての上海に降り立つ。第二次世界大戦前夜を舞台にした音楽劇『魔都夜曲』で演じるのは、諸国遊学後、上海に赴任した御曹司。世情が大きく変わろうとする時代に、中国と日本、両方の血を受けた女性・紅花と知り合い、恋に落ちる。
「当時、実際にあった出来事がモチーフになっています。80年前というと、ついこの間というほどではないけれど、それほど昔でもない時代なわけですよね。そんな時代にギリギリのところで生き、上海の女性と激しい恋をした人がいたんだと思うだけで、とても興味深いですよね」
舞台出演はこれが4作目となるけれど、「いまだに、自分がそこに立っている想像がつかない」と苦笑い。
「テレビドラマを中心にやってきた僕からすると、撮り直しがきかない世界で、2時間…作品によっては4時間近くほぼノンストップで演じ続けるなんて…。何かで集中が途切れて我に返った瞬間、セリフが全部飛ぶんじゃないかと、想像しただけで緊張します。怖いですよね」



本人はそんなふうに言うけれど、出演2作目となった舞台『海辺のカフカ』では、蜷川幸雄さんの演出を受け、海外公演も経験している。次の『尺には尺を』は、公演直前に蜷川さんが亡くなり、直接の演出を受けることはなかったけれど、いわば“蜷川組”の一員でもあるわけだ。
「たしかにそう言われるとそうなんですが、当時、蜷川さんは僕にとても気を使ってくださって、厳しく稽古をされることもなかったんです。ただ、次々と繰り出されるアイデアを、その場ですぐ形にしていく蜷川組の方々と一緒にやらせていただいて身についたものはあると思います。その経験に恥じないよう頑張らなければとは思っています」
なんと『~カフカ』のNY公演では、一瞬セリフが出てこなくなるという冷や汗ものの経験もしたとか。
「僕は基本、ドラマの現場であっても、間違えたくないし、焦りたくないんで、セリフは事前に全部入れています。それは、もともと緊張しぃで、突発的なハプニングに弱いからなんですが(笑)。過去の作品で、ある俳優さんが2ページ以上もセリフを飛ばした日があったんです。でも、慌てずそれっぽいセリフで繋ぐリカバーが素晴らしかった。あの舞台度胸はぜひ見習いたいと思います」ふじき・なおひと 俳優として数々のドラマや映画に出演する傍ら、’99年からは歌手活動もおこなっている。7月にシングル『Speed★Star』をリリースし、全国ツアーも控える。

カーディガン¥16,000(オムニゴッド/オムニゴッド代官山 TEL:03・5457・3625) カットソー¥10,000(ミュラー&ブロス/ナッ プTEL:0867・34・1117) パンツ¥11,000(ステュディオス/ステュディオス 原宿本店 TEL:03・6712・6851)
清隆(藤木)は、遊学中に降り立った上海の地で、志強(小西)と紅花(マイコ)の兄妹と知り合う。しかし、ふたりにはある秘密があった。そんな彼らに歴史の波が押し寄せる。7月7日(金)~29日(土) 渋谷・Bunkamura シアターコクーン 作/マキノノゾミ 演出/河原雅彦 出演/藤木直人、マイコ、小西遼生、壮一帆、松下洸平、山西惇、村井國夫、橋本さとしほか プレミアムシート1万5000円 S席1万1000円 A席8500円 コクーンシート5000円*すべて税込み キューブ TEL:03・5485・2252(月~土曜12:00~18:00) 愛知、大阪公演あり。
※『anan』2017年7月5日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・古田ひろひこ ヘア&メイク・大渡八千代 インタビュー、文・望月リサ
(by anan編集部)

消息来源:http://ananweb.jp/news/117718/?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter
作者: 北京猫    时间: 2017-7-2 00:33

音楽劇「魔都夜曲」 マイコ、魅惑のヒロイン演じる楽しみ

日中戦争突入前、中国・上海の共同租界で繰り広げられる人間模様を描く舞台「魔都夜曲」(マキノノゾミ作・河原雅彦演出)が7日、開幕する。中国人の父と日本人の母を持つヒロイン役を、女優、マイコ(32)が華やかに演じる。

舞台は1930年代、仏や英、米、日本など列強の租界地として、エキゾチズムあふれる上海。暴漢に追われる白河清隆(藤木直人)と、周志強(チョウ・チーチャン、小西遼生)、周紅花(チョウ・ホンファ、マイコ)の3人は、なぜか警官に連行され、留置場で話すうち意気投合する…。
 「とてもスケールの大きな物語。複雑で混沌とした時代背景の中で、生きるエネルギーを感じます」
 マイコ演じる紅花は、「日本人の奥ゆかしさや繊細さと、上海で育ったエネルギッシュさを持ち合わせた女性」といい、公家の血を引き、諸国を遊学する主人公・清隆は次第に心引かれていく。
 紅花と志強には「ある秘密」があり、「繊細さをしっかりつかんでいないとブレてしまう。簡単には演じられない役」と気を引き締める。
 純情さと自由奔放さが共存し、心中に葛藤を持つという難しい役どころ。だが、台本を読んだ時点では分からなかった部分が「立ち稽古をしてみて『こういうことだったのか』とストンと落ちる瞬間があった」と手応えを感じているようだ。
 「ブレずにいてくださるので助かっている」という清隆役・藤木の演技に感謝しつつ、その魅力に「紅花が引かれるのも分かる」と笑う。
 志強役の小西とは3度目の共演。「本当のお兄さんみたいで、教えられることも多い」とか。
 さまざまな人との出会いの場として登場する仏租界のクラブ「ル・パシフィーク」では、歌唱場面が多数出てくる。「素晴らしい歌声の持ち主ばかり。聴いていて幸せ」と話すマイコ自身も歌声を披露する。「緊張するけど、きれいに歌い上げるミュージカルではない。感情を大切にして歌えたら」
 中国語のせりふもあり、苦労しているが、「ただのラブストーリーではなく、時代の光と影を描いていて、私自身も観客として見てみたい作品」と自信を見せる。
 
消息来源:http://www.sankei.com/smp/entertainments/news/170701/ent1707010008-s1.html
作者: 北京猫    时间: 2017-7-6 20:04

本帖最后由 北京猫 于 2017-7-6 20:07 编辑

藤木直人インタビュー第1弾。主演舞台『魔都夜曲』に見る俳優としてのこだわり
2017.07.06


1995年に映画『花より男子』の〈花沢類〉役で俳優としてデビューし、4年後となる1999年にシングル「世界の果て〜the end of the world〜」をもって、ミュージシャンとしての活動を始めた藤木直人。
役者としては、ドラマや映画など映像作品を中心に活動している彼だが、近年は舞台にも積極的に出演し、7月7日から主演を務める音楽劇『魔都夜曲』が開幕する。さらに、ミュージシャンとして、通算16枚目となるニューシングル「Speed☆Star」を7月19日にリリースし、2年ぶりとなる全国ライブハウスツアーの開催も決定した。
役者としては22年目、ミュージシャンとしては18年目を迎えた藤木直人の2つの顔に迫るべく、舞台稽古が始まったばかりの6月初旬に連続取材を敢行。2回にわたるインタビューの第1回目は、彼の俳優としての顔。新作舞台について訊く。


取材・文 / 永堀アツオ 撮影 / 増田慶




★インタビュー第2回は、ミュージシャンとしての藤木直人に迫る(7月19日記事公開予定)!



〈清隆〉は自由で明るくほがらかな人という印象。僕とは正反対(笑)

この4年間、毎年、舞台をやられてますね。




それは、まったくの偶然なんですよ。2014年に初めて蜷川(幸雄)さんとやった舞台『海辺のカフカ』は次の年にワールドツアーがあって、凱旋公演もあるという2年がかりの大がかりな計画だったんです。そのときはそのことで精一杯だったんですけど、『海辺のカフカ』が終わる前に、蜷川さんから次の作品のお話をいただいて。ようやく2年かけたものが「もうすぐ終わる!」って思っていたら、その半年後にはもう稽古に入らなきゃいけないっていう(笑)。




(笑)2016年の5月から6月にかけて、彩の国シェイクスピア・シリーズ第32弾『尺には尺を』が上演されました。

蜷川さんですし、ましてやシェイクスピアでもあったので、やっぱり難しいというイメージもありましたけど、その3年間は僕にとっては必然的だったというか、『海辺のカフカ』をやることによってすべてが繋がったんだなと思っています。今回は、うちの事務所が20周年ということで、最初は音楽と演劇、何か2つやりたいっていう話があったらしいんですけど、結局は合わさって音楽劇になって。もともとうちの事務所は舞台で活躍されている人が多い中で「なんで俺?」って驚きましたけど(笑)。たまたま4年続けて舞台に立つことができるのは嬉しいですね。

でも、音楽劇ですし、そうなると、俳優とミュージシャンを両立させてきた藤木さんが適任だなと思います。これまで映像を中心に活躍されてきたなかで、ここ4年間毎年やってきた舞台についてどう感じていますか。




演じることに対する接し方、密度の違いみたいなものは感じますよね。1冊の台本に対して1ヵ月以上稽古して、本番でも何回も同じ芝居をする。映像はその日撮ってしまったら基本的には二度とそのシーンはやらないから瞬発力が求められるけど、舞台はそうじゃなく、いろんな表現を探っていくということなので、勉強になりますよね。あとは、映像以上にいろんなやり方があって、いろんな規模の作品があって、いろんな劇団があるっていうことも感じてます。演出家によっても、座組によっても進め方が違う。ドラマも現場ごとに違いがないわけじゃないけれども、それ以上に差があるなって思います。

演出家による違いという点では今、どんな違いを感じますか?



蜷川さんは基本的には芝居をつけない人だったんです。みんなが作ってきたものを見るっていう感じで、大まかなことしか言わなかったですね。今回、ご一緒する河原(雅彦)さんは、すごく細かく丁寧に芝居をつけてくださる方で。セリフ、ひと言ひと言のニュアンスについて言われる。だから、今はすごく難しいな、やることがいっぱいありすぎて追いつかないなって、まだそんな感じですね(笑)。


最初に本を受け取ってどう感じましたか。


最初もらったときはまだ前半だけだったのですが、魅力的な登場人物がたくさん出てきて、前半はまさにこれからどうなるんだろう、みたいな。気になる展開で終わりますよね(笑)。僕が演じるキャラクターにはモデルとなる人物がいるんですけど、そこをうまく抽出しながら、エンターテインメントに昇華しつつあるんじゃないかっていう期待感がありました。

実在のモデルがいる役柄はどうやって作っていくんでしょう? 藤木さんが演じる〈清隆〉は、公家の血を引き、日本政府の要人を父に持つ遊学中の御曹司役で、近衛文磨首相の長男、近衛文隆さんがモデルになってます。




今回は、あくまでもその人をモチーフにしたフィクションなので、その人物を演じるっていう感じではないかなと思っていて。本の中に書かれているキャラクターをまずはくみ取って、河原さんに演出してもらいながら作り上げていってるところなので、そこまで意識はしていないです。

現時点ではどんな男だと捉えていますか?




自由で明るくほがらかな人という感じですね。僕とは正反対(笑)。

正反対ですか(笑)。爽やかな印象を世の中のみなさんは持っていると思いますが。ト書きにもある“屈託のない笑顔”も自然にできるんじゃないか、と。




屈託ないわけないじゃないですか(笑)。やっぱり理系だし、理屈っぽいところがあると思いますよ。

かけ離れてる部分が大きいですか? 自分の中にはないものを持ってる人?




どちらかと言えば、そうだと思います。それに、自由奔放なキャラクターというのもいままで演じてきたことがあまりなかったので、すごく楽しみだし、不安もありますね。


物語の舞台になる上海にも行かれたと聞いてます。




何か感じられたらいいなという意味もありましたし、向こうのメディアの取材を受けるためという目的もあって行ってきました。

上海に行ったのは初めて?



初めてです。本当に近代化が進んでいて。でも、一歩町中に入っていくと、雑多というか、今の日本では見られないくらい、うらぶれたところもあったり(笑)。あとは、歩いてる人たちの……パンチの効いた格好が(笑)。

(笑)平気でパジャマで歩いてる人を見かけますよね。



そうそう! もちろんオシャレな若者とかも当然いましたけどね。ちょっと前までは、中国って言うと自転車でチャリンチャリンみたいな感じでしたけど、上海は、バイク。しかも、電気バイクなんですよ、エンジンじゃなくて。だから音が全然しない。けど、ヘルメットはかぶってないし、2人乗り3人乗りも普通で。みんな自由に走り回ってすごいなって思いますけど、逆に日本がちょっと特殊なのかなとも思って。そこは自分が日本的な人間だから余計に思います(笑)。

(笑)1930年代の上海にあるジャズクラブが主な舞台となっていますが、2017年の近代化された上海に何か通じるものはありました?




歴史ってやっぱり繋がってるんだと感じましたね。モチーフとはいえ近衛文隆=〈清隆〉は、たかだか80年前に実際に上海で恋に落ちる……その現地の空気を肌で感じられたっていうだけでも大きかったなと思います。


では、稽古の現場はどんな雰囲気ですか。




キャストはうちの事務所のメンバーが多く、客演は、マイコさんとか数人の方だけなんです。最初は、先輩ばかりで緊張するかなと思ったんですが、知ってる人だらけっていうのは居心地がいいもので(笑)。あらたにコミュニケーションというか、環境を作る心配もないですし。先輩方がやさしく気を遣ってくださっているのかもしれないですけど(笑)、居心地のいい稽古場だなと思ってます。

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作者: 北京猫    时间: 2017-7-6 20:06


あくまで近衛文隆はモチーフ。そこから刺激を受けて物語を作り、昇華する


〈周紅花〉役のマイコさんはどうですか? 



まだそんなにコミュニケーションとれていないんですけど、今年初めに、舞台『お気に召すまま』を観に行ったときにマイコさんが出ていらっしゃって。それまでは、CMだったりでの、おしとやかというか静かな印象があったんですけど、『お気に召すまま』でのキャラクターがすごくチャーミングで、それをとても素敵に演じてらっしゃって。いろんなことができる振り幅のある方なんだなと思いましたし、立ち振る舞いが綺麗な方だなと思いますね。



マイコさん演じる〈紅花〉と藤木さん演じる〈清隆〉のラブストーリーと言っていいんでしょうか?



ラブストーリーですね。国と国のいろんなしがらみというか、今の時代とは背負ってるものがもちろん違いますけど。でも今の時代もきっとどこかでそういう……なかなか日本にいると触れることは少ないかもしれないですけど、いろいろなものを背負った恋愛なんじゃないかと思いますよ。







音楽劇という部分については?



そこは、みんなが頑張ってくれるんじゃないですかね(笑)。



藤木さんも歌うんですよね?



歌わなくて大丈夫っていうところから始まった企画なんですよ。だけど、本を見たら「歌を歌う」って書いてあったんで、「え!?」って(笑)。



あはははははは。



僕も音楽はやってますけど、ギターから始まった音楽活動だし、それは自分のステージで完結するものだから、こういう場所で歌として求められるものがあるとすると、それはまったく別個のものという考えなので。歌うんだったら、もう少し準備をしておきたかったなっていう想いで、今はいっぱいです(苦笑)。



でも、みんなで歌う「旅愁」は大事なシーンになりそうですよね。いろんな立場にある人たちがひとつの歌に声を重ねて歌っていくっていう。それは音楽の良さでもあるのかなと感じています。



そうですね。音楽劇っていわゆるミュージカルではないので、心情を歌ったりはしないんですけど、ジャズクラブが重要な場面のひとつにもなっていますし、2幕でも音楽が大きな要素になってくるので。







(笑)。1幕だけ本を読ませていただいたのですが、2幕はどうなりそうですか?



1幕はなんだかんだ動きがあるようで、実は前振りでしかないんですよ。人物紹介の要素が大きいので、そこからいろんなことが絡み合っていくというかどんどん動いていって、きっと激しいものになるんじゃないかなと思いますよ。



舞台に足を運ぶお客さんにはどんな気持ちで観に来て欲しいですか?



物語には当時の日本と中国の暗い面というのもありますけど、音楽劇ということで、きっと華やかなエンターテインメントなので、楽しい時間を過ごしていただきたいなって思います。ただ今回、僕はこの企画をいただいてからいろいろ資料を見て「なるほどな、こんな人がいらっしゃったんだ」ってことを知って。〈李香蘭〉なんて、固有名詞としては知ってるけど、どんな人か知らなかったから。そういう時代背景やモチーフとなっている人物を知ったうえで観るのも面白いと思うので、余裕がある方はちらっとその時代のことを知ってから足を運んでいただけると、より一層楽しめるんじゃないかなと思います。



東洋のマタハリと呼ばれた男装の麗人〈川島芳子〉も出てきます。



そうですね。清王朝の王女でありながら日本に留学し、さらには女であることを捨てた〈川島芳子〉と、かたや日本人なのに中国人の振りをして向こうでスターになる〈李香蘭〉と。近衛文隆の上海時代の恋の話も衝撃的なんですよ。『夢顔さんによろしく』っていう小説があるんですが、そこでは2人の関係性が純愛として書かれている。だけど、違う文献を見るともっと違う関係として書かれていたり、いろいろ解釈がありますけど。



そうですね。この劇ではどうなるのか楽しみです。



フィクションならではの切り口で昇華させることができるんじゃないかなと思いますし、そこはすごく楽しみです。あくまで近衛文隆はモチーフとして、そこから刺激を受けて作ったお話ですから、純粋なものとしても表現できるし、そうじゃなくもできる。そこがフィクションのいいところだなと思ってます。



ちなみに、藤木さんが歌だけじゃなく、ギターを弾くシーンはあるんですか? 〈清隆〉ならありえるかなと思いまして。それも2幕の楽しみのひとつにしておいていいですか。



あるかもしれないっていうところで留めておきます(笑)。



cube 20th. presents 音楽劇『魔都夜曲』
<東京公演>2017年7月7日(金)〜7月29日(土)Bunkamuraシアターコクーン
<愛知公演>2017年8月5日(土)・8月6日(日)刈谷市総合文化センター アイリス
<大阪公演>2017年8月9日(水)〜8月13日(日)サンケイホールブリーゼ



【作】マキノノゾミ
【演出】河原雅彦
【出演】藤木直人 マイコ 小西遼生 壮 一帆 松下洸平 秋夢乃 高嶋菜七(東京パフォーマンスドール) 浜崎香帆(東京パフォーマンスドール)
山西惇 村井國夫 橋本さとし
【主催・企画・製作】キューブ




藤木直人(ふじき・なおひと)
1972年生まれ。早稲田大学理工学部情報工学科卒。在学中に映画『花より男子』に抜擢され、1995年にデビュー。
その後も、NHK連続テレビ小説『あすか』や『ナースのお仕事』シリーズ(CX)、『Love Revolution』(CX)、『ホタルノヒカリ』(NTV)をはじめ、映画『g@me』、『20世紀少年(第2,3章)』などに出演、注目を集める。2008年には『冬の絵空』で初舞台。また、役者活動と並行して音楽活動も行っており、1999年にCDデビュー。2017年7月19日にシングル「Speed★Star」をリリース。
9月より全国ライブハウスツアー〈Naohito Fujiki Live Tour ver11.1~原点回帰 k.k.w.d. tour~〉を開催。近年の出演作には、『母になる』(17/NTV)、『嘘の戦争』(17/CX)、『THE LAST COP/ラストコップ』(16/NTV)、『私結婚できないんじゃなくて、しないんです』(16/TBS)、『37.5℃の涙』(15/TBS)、『心がポキッとね』(15/CX)などがあるほか、『おしゃれイズム』(NTV)にてレギュラーパーソナリティも務める。


消息来源:https://entertainmentstation.jp/90463
作者: 北京猫    时间: 2017-7-7 14:25

本帖最后由 北京猫 于 2017-7-7 14:28 编辑

来看一下直人老板,cube社长对于现在的日本娱乐圈市场的现状及未来的展望,以及此次cube成立20周年选题《魔都夜曲》的缘由。。。

2017-07-07
古田新太ら排出の独自ポジション築いた芸能事務所社長が語る俳優育成



2017年に創立20周年を迎えたキューブは、古田新太や生瀬勝久らバイプレーヤーとして活躍する俳優を筆頭に演劇界のスターや、いきものがかりら多彩なアーティスト、ケラリーノ・サンドロヴィッチといった脚本・演出家を輩出してきた。その一方で、脚本家や演出家も多く所属し、コンテンツ制作を手がけるなど、芸能プロダクションとして独自の立ち位置を築いている。そのキューブ代表取締役社長の北牧裕幸氏が、今後の課題について語った。
ブロックチェーンの出現で進化なき者は淘汰される?





――まずは創立20周年おめでとうございます。エンタメを取り巻く環境が激変したこの20年、新規参入ながらも順調に成長されてきたキーポイントはどこにあったとお考えですか。


北牧 僕はインターネット環境の進化が大きな追い風になったと考えています。そもそも弊社を立ち上げたのも、これからはエンタメビジネスもユーザーとダイレクトに繋がってコンテンツを届ける時代になると予測したからでした。97 年当時、アメリカではすでにビデオ・オンデマンドが始まっていて、日本でも早晩映像も音楽も同じ状況になるだろうと思いました。CD盤はなくなるかもしれないけど、音楽は決してなくなることはない。僕はそのソフトを作る一番の川上にいたいと考えたわけです。それでキューブを立ち上げました。その際、川下でコンテンツ制作の資金もユーザーから直接にいただくシステムがあれば、僕らのような新参者でも資金繰りに余裕を持ってものづくりができる。そのために弊社では設立当初から、cubit clubというネットのプレイガイドとしては先駆けの1つを立ち上げました。cubit club は一例ですが、初期に着目したネットの進化が実際の世の中の流れと合致したのは幸運だったと思っています。

――御社の創立20周年記念パーティのサブタイトルにも「進化ノススメ」と銘打たれています。今後も変化を恐れず進化していくという意思表明ですね。


北牧 ええ、僕はこれからの10年、20年は今まで以上に激しい変化が訪れると予感しています。もしかしたら、これまでの日本のエンタテインメントのシステムをひっくり返してしまうほどの。それがブロックチェーンの出現です。僕はITの専門家でもないですし、正しく理解しているかどうかもわからないのですが、あくまで僕の勘です。

――ブロックチェーンはまだ研究段階ですが、テクノロジーの進歩が極めて高速化しているだけに準備は必要かもしれません。


北牧 そうですね。ブロックチェーンがきちんと機能し始めれば、あらゆる権利に紐付いた対価を、ユーザーが第三者を通さずに権利者に直接ペイすることも可能になります。例えば今は広告収入によるビジネスモデルで成立している動画サービスも、再生されるたびにユーザーから権利者へ直接お金が還元されるようになる、いわゆるフェアトレードが成立します。そのように、あらゆるコンテンツ消費が可視化できるのがブロックチェーンなのかなと考えています。

――これまでのエンタメビジネスは、川上のものづくりから川下のユーザーまでの間の“川”に派生する権利で成り立ってきた面も大きいわけですが。


北牧 僕は川そのものはなくならないと思います。ただ、今までいろんなダムで堰止められていた長い川が、一気に川上から河口へ繋がってしまうのがブロックチェーンなのかなと考えています。では、そうなると芸能プロダクションの存在意義は何か? 僕らの仕事の根本は新しいアーティスト、感動する作品を世の中に提示することによって、流行を作ることだと思います。ユーザーの興味を引き、好奇心を刺激して、そこで体験なり所有なりしてもらったコンテンツによって満足を提供し、対価を支払ってもらうのが我々の仕事の根本だと思うんですね。

――つまりプロデュースやマネージメントの真価も問われるのが、ブロックチェーンの出現であると。


北牧 どんなに素晴らしい楽曲も、アップロードするだけでは流行になりません。我々には時代に即応したより良い作品を作ることができるプロデューサーやマネージャーがいるということ、また、それを宣伝し、流行に繋げていくノウハウのあるシステムを持った仲間とネットワークを持っていること、それらが、これからのプロダクションの「進化」のための生存条件になっていくでしょう。音楽の例に限らず、エンタメビジネスのあらゆる面において、ブロックチェーンは革命を起こすのではないかと、僕は予想しています。そうした環境に合わせていかに進化していくかが、これからの10年、20年のための課題です。
実力派俳優育成の礎は自社制作のコンテンツ

――俳優のマネージメントについてお聞かせください。御社には古田新太さん、生瀬勝久さんを筆頭に演劇界の大スター、そして映像界では主役を食う名脇役ぶりを発揮する多彩な俳優陣が揃っています。また近年、バイプレイヤーが脚光を浴びる風潮もあります。


北牧 我々は彼らをバイプレイヤーとは捉えていませんが(笑)、テレビ的にはそう見えるかもしれないですね。

――そうした舞台に軸足を置く俳優が、テレビへの進出で全国的に認知されていくケースがかつて以上に増えています。


北牧 それは我々のマネージメントというよりは、結果論ですね。弊社はプロダクションとしては新参ですから、テレビドラマに主役を送り込むのは、設立当初は難しかったわけです。一方で我々は当時から自社制作の舞台を数多く主催しており、所属俳優が主演するケースも多い。その舞台をテレビ業界の方々が観に来て、オファーをくださったという流れです。

――マネージメント、宣伝、そしてコンテンツ制作を自社で完結できる体制もまた、新人育成における大きな強みと言えるのでしょうか。


北牧 弊社は「感動創造直売企業」を標榜しています。これは自社内にアーティストからクリエイター、演出家がいて、さらに劇場もあり、チケッティングのシステムもある。多くのアーティストが弊社の事務所の真下にあるアトリエとスタジオでレッスンを続け、マネージャーが階段を降りていけば、その成長をすぐに確認できる。そのような環境も作っています。自社内で拡大再生産できるものづくりの中で、ユーザーに直に作品を提供できる。そのシステムではいろんな試行錯誤もできますし、それは新人にとってチャンスかもしれません。
作者: 北京猫    时间: 2017-7-7 14:27

訪日客のエンタメ消費が2020年に向けた緊急課題


――20周年記念事業としては、音楽劇「魔都夜曲」がこの夏、シアターコクーン他3ヶ所で上演されます。

北牧 本作は1930年代の上海を舞台にした音楽劇です。1980年代初頭に僕が初めて上海を訪れた時から温めていた企画で、僕が製作総指揮に当たっています。藤木直人以下、橋本さとし、壮一帆、村井國夫などキューブ俳優陣多数出演で、演出も弊社の河原雅彦が当たります。実は先日、主演の藤木直人が上海で取材を受けました。藤木はドラマ『ホタルノヒカリ』(日本テレビ系)の大ヒットで、中国圏にも非常にファンが多く、本作も上海、台湾、香港などのお客さんが観に来てくれることを期待しています。何より2020年に向けて政府がさらなる観光立国に突き進んでいますが、我々エンタメ界も訪日外国人をいかにおもてなしするかは、今後3 年間の課題だと思っています。

――エンタメのインバウンド消費をいかに促すか、ということですか。

北牧 そうですね。藤木直人もいきものがかりも、毎回コンサートには多くの外国人客が来てくれていますから、僕らが作っているものが受け入れられている確信はあります。しかし訪日客に対して受け皿になる劇場から、外国向けの券売システムまで、インフラはまだまだ乏しい状況です。でも悲観していてもしょうがない。行政もいろいろ手一杯のようですし、愚痴ってる暇はない。自分たちで変えていくしかないんですよ。

――劇場不足を嘆くのではなく、自社でCBGKシブゲキ!!をオープンさせたようにですね。
北牧 そう、あれも自力で状況を変えていこうという1つの楔だったと自負しています。また自力でやれば、発言権を持ってものづくりをしていけますしね。頼るとしたら、政府や機関とかではなくユーザーに対して満足のいく作品を提供し、そこからの支持を得て、それが次のステップに繋がるのがエンタメ企業としての正しい成長だと思っています。そういう意味においても、僕はブロックチェーンによる革命に期待したいです。

(文:児玉澄子/写真:西岡義弘) キューブ代表取締役社長 北牧裕幸氏

1984年、早稲田大学大学院卒業後、株式会社キャニオンレコード入社。フォーク、ロックの制作を経て、ロック・ミュージカル等の音楽プロデュースを手がける。
1997年、キューブ設立。
2011年、劇場「CBGKシブゲキ!!」を東京・渋谷にオープン。
2017年、同社20周年を迎える。 cube 20th. presents 音楽劇『魔都夜曲』

【STORY】
舞台は1939年、上海。
当時の上海はフランスやイギリス、アメリカ、日本などの列強の租界地として異国情緒が溢れる都市となっていた。人々の思惑や欲望を飲み込む多国籍の都市は、”魔都”とも称された。その都市にある男が降り立つ。男の名は白河清隆(藤木直人)。公家の血を引き父は日本政府の要人、諸国を遊学し芸術に親みながらも遊興に明け暮れていた。上海には、父からの指示で来たのだが、相変わらず遊び歩く日々。その清隆の前にある二人の兄妹が現れる。中国人の父と日本人の母を持つ、周志強(チョウ・チーチャン/小西遼生)、周紅花(チョウ・ホンファ/マイコ)。清隆と二人の間には次第に友情が生まれていく。新田日出夫(橋本さとし)が支配人を務めるクラブ『ル・パシフィーク』には様々な人々が集まる。クラブのあちこちでは、音楽談義も語られれば、直面する政情に熱を帯びた論議も起こり、ジャズの音色とともに、人々の思惑渦巻く不可思議な空間だった。清隆、志強、紅花は、ル・パシフィークで様々な人々と出会う。紅花は清楚な外見からは予想がつかない自由奔放な一面ものぞかせ、清隆はそんな紅花にいつしか惹かれてゆく。しかし、ふたりの恋には、それぞれの宿命が待っていた。周強と紅花にはある秘密があったのだ。時代は大きな影を落とし始めていた。時は第二次世界大戦前夜。未だ目的が見出せなかった清隆も、彼の存在自体が持つ宿命により、容赦なく歴史の大いなる波に巻き込まれてゆく。各国列強がにらみを利かせ思惑渦巻く都市・上海で、次第に自分のなすべきことに目覚める清隆。そして清隆と紅花、彼らを取り巻く人々の大いなるドラマが展開してゆく――。

作:マキノノゾミ
演出:河原雅彦
音楽:本間昭光
出演:藤木直人/マイコ/小西遼生/壮一帆/松下洸平/山西惇/村井國夫/橋本さとし ほか

【東京公演】Bunkamuraシアターコクーン 7月7日(金)~7月29日(土)
【愛知公演】刈谷市総合文化センター アイリス 8月5日(土)~8月6日(日)
【大阪公演】サンケイホールブリーゼ 8月9日(水)~8月13日(日)

オフィシャルサイト(外部サイト)

消息来源:http://www.oricon.co.jp/confidence/special/50115/
作者: chiou0416    时间: 2017-7-7 17:23

我能說這老闆太幸運了嗎?
作者: 北京猫    时间: 2017-7-24 22:58

本帖最后由 北京猫 于 2017-7-24 23:00 编辑


藤木直人インタビュー第2弾。寺岡呼人、OKAMOTO’S、シライシ紗トリら書き下ろし最新シングルを語る
2017.07.19



俳優、ミュージシャンとして活躍する藤木直人が10枚目のアルバム『1989』をリリースしたのは、15歳の少年が主人公の舞台『海辺のカフカ』(2015年)のニューヨーク公演中だった。タイトルとなっている“1989”とは藤木がギターに出会って衝撃を受けた17歳の年である。
音楽を、芸能界を志すきっかけになった年代を掲げた作品から2年。この夏、主演を務める音楽劇『魔都夜曲』の上演中である7月19日に原点回帰を思わせるニューシングル「Speed★Star」をリリースし、9月から全国ツアーも開催する。演技と歌唱。セリフと歌。舞台とライブハウス。
役者として22年、ミュージシャンとして18年目を迎えた藤木直人の2つの顔に迫る連続インタビューの第2回目はニューシングルと全国ツアーについて。


取材・文 / 永堀アツオ 撮影 / 増田慶


※記事の後半には藤木直人さんのニューシングル「Speed★Star」のポスタープレゼントの応募情報を掲載しています!




原点に戻るじゃないけど、ライブハウスでもう一回やりたい

藤木さんの中で歌うことと演じることはどのようなバランスで考えていますか。


僕の場合は、別個のものとして考えてます。基本的には役者としての仕事のほうが多く、音楽の場合は、まず、ツアーをどのタイミングでやろうかなっていうところから逆算して、楽曲制作を考えるので。パーマネントに音楽活動は動いてるわけではないっていう感じですかね。

では、今回のニューシングル「Speed★Star」も、まず、ツアーをやろうという発想が先ですか?


そうですね。再来年、2019年でデビュー20年なので、そこに向けて何かやっていきたいなっていうところがあって。一昨年ツアーをやって、次のツアーはどうしようと考えたときに、原点に戻るじゃないですけど、ライブハウスでもう一回やりたいっていうのもあったし、タイミング的にもいいかなと思ったので。



原点に戻ろうと思ったのはなぜですか?



原点に戻るというほど大げさなことではないんです。ライブハウスでやってみたいっていうだけの単純なことで(笑)。

でも、新曲「Speed★Star」はデビュー時のプロデューサーである寺岡呼人さんを迎えていて。ライブハウスツアーもデビュー当時以来、16年ぶりということもあって、初心に帰るっていうコンセプトがあったのかなと思ったんですが。


うーん……深層心理の中ではあるのかもしれないですけど、そこまで深く意識はしてなくて。僕のライブって、単純に音楽を演奏して見せるだけじゃなく、来てくれる人に楽しんでもらいたいなと思って、いろんなことをやってるんですよ。
ホーンを入れたり、ダンサーを入れたり、自分が踊っちゃったりとか。いままでいろんなことをやってきましたけど(笑)、そういうのってやり始めてしまうと、盛り上げる要素としてはなかなかはずせなくなってくるじゃないですか。でも一度、思いきって、バンドだけでシンプルにやりたいって思ったんですよね。
その気持ちが大きかったから、きっとホールではないんだろうなとも思って。
それで、ツアーの前に何かリリースしたいなっていうなかで、ドラマの撮影もあるし、舞台のこともあるし、アルバムは大変だろうから、シングルでいこう!っていう(笑)。

あははは。


ライブハウスでやるということもあるので、ギターをフィーチャーしたような曲がいいなと思ったんです。
それで、まずはずっと一緒にやってきたシライシ紗トリさんに相談して、話していくなかで、せっかくだから、いろいろな方に楽曲相談してみようとなって。
そこで、誰に曲を書いてもらいたいかを考えたとき、やっぱり呼人さんは僕の最初の世界観を作ってくれた人だし、初期のツアーは自分の曲が少なかったので呼人さんの曲をやらせてもらったりもしていたので、やっぱり呼人さんだっていうのがあって。


作者: 北京猫    时间: 2017-7-24 23:11

呼人さんにはどんな曲をオーダーしたんですか? 初心を思い起こさせるような歌詞になってますよね。「幼い頃描いた 夢は幾つ叶えられたんだろう」っていう。


僕から呼人さんの楽曲の中でこういう感じの曲をお願いしたいっていうお話をさせていただいたうえで、お互い歳をとった中で表現できることがあったらいいなっていうのを呼人さんなりに探ってくれたみたいですね。
だから、出来上がった曲を聴いたときに、疾走感のある、まさに僕が思い描いていたとおりの曲だったし、歌詞の中の、今の年齢だからこそ思う「人生は孤独を生きてくレースだ」っていうフレーズはすごくいいなって感じて。今回、呼人さんに会ったときにLINE交換してやりとりするようになって。
曲を聴いた感想だったり、ここでこういうのを入れたいっていう話だったりをしていって。
いままではどちらかというと、一方的に世界を作ってもらっていた感じだったので、今回は初めて細かくコミュニケーションをとりながら作り上げていったっていうところが大きくて。それはすごく嬉しかったですね。

それはデビュー当時とは一番違う点かもしれないですね。



僕は本当に、今でもそうですけど、素人ですからね。デビュー当時、僕の作った曲をアレンジしてくださるんだけど、自分なんかがと思ってしまって何も言えない(笑)。今回も「言っていいのかなー」って考えたりもしたんですけど、自然にやりとりができるようになったのは変化ではありますね。


歌詞に「幼い頃の夢」ってありますが、かつての自分を考えたりすることはありますか。デビュー前自分がどんなことを考えてたとか。



そんなに考えないというか、人間なんてそう大きく変わるものじゃないなって思ってますね。
デビュー前の自分と今の自分は違う自分になってるかっていうと、まったくそういうことはなくて。
当然、経験することで学習することもあるし、変わっていくこともあるけど、変わらない自分もいる。
すごく華やかな世界に飛び込めば、自分を変えてくれるんじゃないかっていう、他力本願みたいなところからこの業界に入ったので、入ってから自分で変わらなきゃいけないんだって思い知らされたし(笑)。
もっともっといろんなことにアンテナを張って、いろんなことをしておけばよかったなって思うこともあるけど、今の自分がその頃の自分に戻れたとしても、きっと同じように無駄な時間の使い方しかしないだろうなと思うので(笑)。
まあでも、そんなに将来の夢を持ってるような人間じゃなかったですけど、ギターを高2で手にしたときにギタリストになりたいって、少年野球やってる子がプロ野球選手になりたいって思うように、そういう夢を抱いて。
いまだにギターを弾ける場所があるっていうのはありがたいと思います。

最初に音を出したときの興奮みたいなものは今も変わらないですか、楽しさというか。



うーん……あの頃の熱量のままかって言ったらそんなことはないですよね。

経験を積むことでできることはどんどん増えますよね。


いや、もう、どんどんは増えないですよ。
むしろ「あれ、こんなに指動かなくなったんだ?」って(笑)。
筋力も衰えるし、記憶力も衰えるし、外見だって劣化していくのと同じで、ギターも衰えていくんだって思ってますもん。
ただ、単純にギターを弾いてると、ギターの音を聴いてると楽しいっていうか、嬉しいっていうか。そういう気持ちはいまだにありますけどね。何も知らないなかで初めて出会うものっていうのは、やっぱり大きいじゃないですか? 僕の場合は初めて出会ったバンドがBO&Oslash;WYで、布袋(寅泰)さんに憧れてギターを始めて。ちょうど夏休みになるときだったから、1日8時間ずっとギターばっかり弾いてて(笑)。
そういうのって今はなかなかできないことだから。
あ、でも、釣りに行ったら1日8時間以上余裕で釣ってますね(笑)。
なかなか大人になって夢中になれることってないですから。
だから、そういうときにやっとかなきゃいけないこと、出会っておかなきゃいけないことっていうのはあったんだなって思います。


一方で、2曲目の「Eぜ」は初のタッグとなる、OKAMOTO’Sのオカモトショウさんにお願いしてます。



ディレクターから「若い才能と一緒にやるのはどうですか?」っていうアイデアをいただいて。OKAMOTO’Sさんの曲を聴いたり、MVを観てみたら、すごくカッコいいっていうか、数あるほかのバンドとは違う、異質なバンドだなと感じて。
面白そうだとお願いしたら快諾してくださって。OKAMOTO’Sさんってメンバーが集まって一発録りをすることが多いということで、僕もレコーディングにギターで参加したんです。考えてみたら、当然呼人さんもジュンスカ(JUN SKY WALKER(S))なんですけど、バンド自体と接したのは初めてだなと思って。しかも、バンドの一発録りのレコーディングっていうのも初めてで。
それはすごく楽しい経験でしたね。

20年近くやっててもまだ初めてのことがあるんですね。



まあ、僕の音楽活動っていうのはほかのミュージシャンの方とは違って、役者をやりながらなのでね(笑)。
OKAMOTO’Sさんはホントに見てて微笑ましいというか、仲がいいっていうか。
もしかしたら、いろんなことがあるのかもしれないですけど、中学時代からの同級生なわけで、それって夢じゃないですか? 僕も高校のときにコピーバンドを組んで。
それはすごく楽しかったし、続けていけたらと思っていたけど、文化祭が終わったら、みんな受験だってバラバラになってしまったし(笑)。
でも、OKAMOTO’Sさんはそこからずっと繋がってるわけじゃないですか。それはすごいことだなと。

OKAMOTO’Sも過去と現在というテーマで書いてますね。



それはきっと、僕のことを思って、年齢のことを考えてくださったんだと思います。初めて聴いたときにびっくりしましたけど、「ビフォ〜」って(笑)。

すごい新鮮ですよね(笑)。



「なんだこりゃ!」って驚きました。だけど、すごくシンプルでカッコいい曲に仕上げてくれたなって思います。それと、ショウさんのキャラクターっていうのが、アーティスト気質っていうか。

ロックスター然としてますよね。



僕、エアロスミスの『パンプ』がすごい好きなんですけど、メイキング映像でスティーブン・タイラーが圧倒的なんですよ。どこか、それと重なる部分があって。これがアーティストなんだって思いましたね(笑)。


さらにもう一曲、シライシさんによるロックンロール「EXCLUSICE」が収録されていて。1stアルバムまでをプロデュースした呼人さん、2ndアルバムから携わっているシライシさん、そして、20代のバンドマンと作った一枚が似合うライブハウスツアーがスタートするわけですが、ツアータイトル〈~原点回帰 k.k.w.d. tour~〉の意味をお伺いしてもいいですか? いくら考えてもわからないんです。


いや、全然たいしたことないですよ。ツアーのMCでその話をして、みんなが苦笑するっていう画まで見えてます(笑)。

じゃあ、ライブハウスに足を運ばないとわからないんですね。



そうですね。ツアータイトルを考えてるときに、今回はやっぱり、“原点回帰”って言葉が出てきて。漢字4文字でカッコいいなとは思ったんですけど、ちょっと物足りない感じがして、無理矢理くっつけたのが、“k.k.w.d.”なんですよ。


じゃあそこはMCを楽しみにしてます! 最後に16年ぶりのライブハウスツアーに向けた意気込みを聞かせてください。



お客さんとの距離感がすごく近かったような気がする、みたいな(笑)。本当に一番最初に回ったツアーでは、ステージ前のすぐそこにお客さんがいるっていうハコもあったので、そういう距離感にまず戸惑っちゃうかもしれないですね。まだ、どうなるか想像がつかないんですけど、僕的にはいろいろドラマや舞台で忙しくしていたストレスを発散する場所だとも思っているので(笑)、ご褒美のつもりで楽しめるといいなと。もちろんみなさんに見せなきゃいけないクオリティを考えると責任はあるんですけど、それ以上にまずは自分が楽しみたいなと思ってます。

みんなも日々の鬱憤やストレスを晴らしにくるんじゃないですか(笑)。



デビュー当時から応援してくださっている方々は、デビューのときから比べると僕もみんなも年月が経っているのでお互い無理しないようにしましょう(笑)。もちろん昔から応援してくださっているファンの方々だけではなく、最近の作品でファンになってくださった方々にもたくさん来て欲しいですね。みんなで楽しめたら嬉しいです。
作者: 北京猫    时间: 2017-7-24 23:12

本帖最后由 北京猫 于 2017-7-24 23:22 编辑

リリース情報





藤木直人
SINGLE「Speed★Star」
2017年7月19日発売
PCCA-04553 ¥1,111(税別)



Naohito Fujiki Live Tour ver11.1~原点回帰 k.k.w.d. tour~
9月7日(木)Live House浜松窓枠
9月9日(土)ZEPP Nagoya
9月10日(日)club-G
9月16日(土)高松MONSTER
9月18日(月・祝)なんばHatch
9月19日(火)なんばHatch
9月23日(土・祝)DRUM Be-1
9月24日(日)CRAZYMAMA KINGDOM
9月30日(土)豊洲PIT
10月1日(日)豊洲PIT
10月7日(土)仙台RIPPLE
10月9日(月・祝)ペニーレーン24
10月14日(土)NEXS NIIGATA
10月21日(土)横浜ベイホール
10月22日(日)横浜ベイホール


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抽選で3名様に藤木直人さんのニューシングル「Speed★Star」のポスターをプレゼント!






応募期間
7月19日(水)~7月26日(水)23:59

応募方法
■step.1
エンタメステーションの公式アカウント(@essite_official)をフォローする

■step.2 
ハッシュタグ(#藤木直人さんのポスターがほしい #エンタメステーション)をつけてツイートする

・記事を読んだ感想を一言いただけると嬉しいです♪


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消息来源:https://entertainmentstation.jp/90481

藤木直人(ふじき・なおひと)

1972年生まれ。早稲田大学理工学部情報工学科卒。
在学中に映画『花より男子』の〈花沢類〉役に抜擢され、1995年に俳優デビュー。その後も、連続テレビ小説『あすか』(NHK)や『ナースのお仕事』(CX)シリーズ、『Love Revolution』(CX)、『ホタルノヒカリ』(NTV)をはじめ、映画『g@me』、『20世紀少年(第2,3章)』などに出演、注目を集める。2008年には『冬の絵空』で初舞台。俳優活動と並行して音楽活動も本格的に開始し、1999年7月に「世界の果て~the end of the world~」でCDデビュー。2006年、2007年には2年連続で日本武道館での単独ライブも行っている。今作リリース後、9月より全国ライブハウスツアーを開催。
近年の出演作には『母になる』(17/NTV)、『嘘の戦争』(17/CX)、『THE LAST COP/ラストコップ』(16/NTV)、『私結婚できないんじゃなくて、しないんです』(16/TBS)などがあるほか、『おしゃれイズム』(NTV)にてレギュラーパーソナリティも務める。
7月7日〜上演の音楽劇『魔都夜曲』へも出演。


作者: 雅明欣    时间: 2017-7-26 09:44

謝貓姐消息。

社長文內有提中港台三地飯到日本?入會應要放寬限制。
作者: 葉筱蒨    时间: 2018-1-3 13:12

可惜日文不好,好想去看現場




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