永作博美と石田ゆり子“入れ替わりは大変でもけんかシーンは面白い!!” 2014年10月7日 配信
10月14日(火)からNHK総合で放送されるドラマ10「さよなら私」の記者会見が10月6日に同局内で行われ、出演者の永作博美、石田ゆり子、藤木直人と脚本の岡田恵和が登場した。
同作は、「最後から二番目の恋」('12年、フジ系)や「泣くな、はらちゃん」('13年、日本テレビ系)などの人気作の脚本で知られる岡田が、40代女性の心と体の入れ替わりを描き、入れ替わりによって大切な人の気持ちや新たな自分自身を発見していくというヒューマンドラマ。高校時代に仲の良かった、今は幸せな家庭を持つ友美(永作)と映画プロデューサーの薫(石田)という生活も性格も正反対の二人が同窓会で再会。昔のような親密な時間を取り戻した二人だったが、友美は夫・洋介(藤木)と薫との不倫を疑い、もみ合ううちに神社の階段から落ち、体が入れ替わってしまう。
永作は自身の役について「友美は臆病なところがあって、だからこそ周りのものを必死で守っています。正反対の薫役もやらせていただいたんですが、多重人格者のような気持ちで演じました」と入れ替わりの役の難しさを語った。また、作品については「入れ替わりを真正面から描いていて、時には親友の心をえぐり取るかのような突き詰めたせりふもありながら、なぜかライトな日常を過ごし、不思議な空気が流れている新しい作品になっています。奇想天外な作品ですが、心に染みるせりふや場面がたくさん出てきます」と話した。
一方、石田は「ハードルが高かったです。撮影はあと1シーンを残すのみですが、始まった3カ月前よりはスキルが上がったかなと思うぐらい難しく大変な撮影でした。不思議なリアリティーのある作品です」と充実した撮影の様子を振り返った。
さらに、藤木は「この作品は入れ替わりものですが、SFでもファンタジーでもなく、対照的な生き方や価値観を持った女性を描いたヒューマンドラマです」と作品について語った。そんな中、記者の中に混じって座っていた息子・健人役の高橋來を見つけた藤木が、優しい父親のような笑顔で手を振る場面もあり、「本格的な父親役は初めてで、高橋來君のかわいらしい演技に助けてもらいながら楽しく演じることができました」と楽しげに話す場面も。
最後に永作が「友美と薫のけんかの中で出てくるせりふが鋭くて、鋭いんだけど子供みたいな言葉がすごくいっぱい出てきます。本気のけんかなんだけどちょっと面白いところが特徴的ですね。藤木さんが一人で自分の素性を語るシーンもあるんですが、それもかなり興味深かったです(笑)」と作品の魅力を語ると、石田も「女同士のけんかのシーンがすごく面白いと思います。40代の女がこんなに赤裸々に思いっきり言葉をぶつけ合ってけんかするというのはあまり経験がないと思うので、見ていて気持ちがいいんじゃないかなと思います」とドラマの見どころを語った。
脚本を手掛けた岡田は「ドラマ10という枠は女性脚本家が女性を描くことが多いのですが、あえてやらせていただきました。早くからゆっくりと時間をかけて全9話すべてを撮影に入る前に書き上げましたが、撮影前に本を書き上げたのは脚本家を25年やっていて初めてです。“さよなら私”というタイトルがいろんなシーンでいろんな意味で、最後まで変化していくドラマになっています」と自信ありげに語り、「入れ替わりにコメディー要素を入れるつもりはあまりなくて、女性二人の内面を描いた時にトリッキーな設定が一つあると、普通は描けない部分までせりふにできるんじゃないかという思いで書きました。入れ替わりというリアルでない設定が一つありますが、それ以外の部分はオーソドックスでリアリティーがあるようになっています。これだけシリアスな入れ替わりものはなかなかないと思います」と作品へ込めた思いを話した。
ドラマ10「さよなら私」
10月14日(火)スタート(全9回)
毎週火曜夜10:00-10:50
NHK総合にて放送
新闻来源:http://thetv.jp/news_detail/51099/
永作博美、ヒットメーカーの脚本にダメ出し?2014年10月6日 19時12分
女優の永作博美が6日、都内で行われたNHKドラマ10「さよなら私」会見に石田ゆり子、藤木直人、脚本家の岡田惠和と出席し、岡田の台本に「気が重い」とこぼした。 NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」や「おひさま」など、数多くの人気作を手掛けるヒットメーカー岡田が脚本を担当した本作。高校時代に永遠の友情を誓った友美(永作)と薫(石田)だが、専業主婦と未婚のキャリアウーマンという対照的な人生を歩むことで疎遠に。ところが、薫は友美の夫(藤木)と不倫関係にあり逢瀬を重ねていた。そんな中、ある事件をきっかけに心が入れ替わった友美と薫の過酷な運命を、40代女性の本音を交えて描く。
心が入れ替わる設定は、ドラマや映画の歴史の中で数多く作られてきたが、岡田は「コメディーを持ち込むつもりはなかった。女性二人の内面を描き出すときにトリッキーな設定があると、普通は描けないようなことも描きやすくなる」と説明し、「このようなシリアスな入れ替わりものはないんじゃないかな? という自負はある」と胸を張った。
その自信は台本にも表れており、連続ドラマにしては珍しく撮影に入る前に全話の台本を仕上げたといい、「25年の脚本家人生で初めて」と晴れやかな笑顔を見せる岡田。しかし永作は、「最初はすごいありがたいと思ったけど、やっぱり9話を持つと全て任された気分になって気が重い。テレビドラマは少しずつもらう方がいいんだなぁと思いました」と岡田の気持ちとは裏腹の言葉で笑いを誘った。
だが、作品の仕上がりには全員が大満足のようで、石田は「40代の妙齢の女性の気持ちを50代の岡田さんが描けるなんて」と感嘆。藤木も「入れ替わりものといってもSFでもなくファンタジーでもない。対照的な生き方や価値観を持った女性を描いたヒューマンドラマです。最後まで引きつけられるストーリーです」と語っていた。(取材・文:鶴見菜美子)
ドラマ10「さよなら私」は10月14日午後10時よりNHK総合にて放送開始(毎週火曜日、連続9回)
新闻来源:http://www.cinematoday.jp/page/N0066891 |