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役作りへの準備は万端! 気合い十分で挑む初の音楽劇

2017/06/23 12:04


藤木直人




取材・文/塩谷真奈美(サンケイリビング新聞社)、撮影/吉原朱美、ヘアメイク/大渡八千代、スタイリスト/古田ひろひこ(chelseafilms)



1939年の上海を舞台にした音楽劇「魔都夜曲」で主役を務める藤木直人さん。異国の地で激動の時代を生きる日本人男性・白河清隆を演じる。

取材や撮影などで先日上海に行ってきたんですが、近代化が進む一方で古い建築も残っていて、興味深かったですね。役のモデルである実在の人物・近衛文隆が、国を超えた恋愛に身を投じた当時の雰囲気が肌で感じられ、役作りに役立ちそうです」と気合い十分。

  音楽劇ということで、ミュージシャンでもある藤木さんが楽しみにしているのは、本格的なジャズの生演奏と、その音楽が作り上げる世界観の中で演じられること。そしてジャズミュージシャンらと交流できることなのだとか。「ジャンルの違う音楽をやっている僕にとって、ジャズのイメージは“大人”。ジャズコードはひいたことがありますが難しい。そんな音楽のプロを間近に見て関われることに今からわくわくしています」

   大学在学中に芸能界デビューした藤木さん。最近の変化を問うと「ここ数年、プライベートで電車に乗ることが増えています。都内で舞台を見たり、その後食事に行くときなどは、車よりも電車が便利。久々に乗り始めたころには、改札周りの変化に戸惑ったり、目的地までの所要時間の短さに感動したり。便利に使うだけでなく、子どもと一緒に、駅を巡るスタンプラリーをやったことも(笑)」と、俳優として、また家庭では父として過ごす日々の様子を教えてくれた。

  久々の舞台、初の音楽劇への挑戦となる今作のほか、7月19日(水)にシングルCDを発売、9月7日(木)からは、ステージとの距離が近く、より白熱すること受け合いのライブハウスツアーも。テレビで見るのとは違う、別の顔の魅力を楽しみたい。




「魔都夜曲」は7/7(金)~29( 土)、Bunkamura シアターコクーンで上演
期間限定!特別価格でチケットを発売中
購入はチケットファン
※藤木直人さん動画インタビューはBUTAKOMEでチェック!

PROFILE
ふじきなおひと。1972年、千葉県生まれ。1995年東映映画「花より男子」の花沢類役でデビュー。以来、数々のテレビドラマや映画に出演。2008年に「冬の絵空」で初舞台を踏む


消息来源:http://oedo.living.jp/lifestyle/13899/

“萤之光”这把钥匙,打开了一扇名为“藤木直人”的门!

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藤木直人、マイコ、小西遼生らが1930年代の上海を華やかに描く!音楽劇『魔都夜曲』稽古場レポート

エンタステージ NEWS 2017.06.27



2017年7月7日(金)、東京・Bunkamuraシアターコクーンにて、音楽劇『魔都夜曲』が開幕する。本作は、JAZZの調べと硝煙渦巻く1939年の“魔都”上海に降り立った一人の貴公子を主人公に、彼を待ち受ける美女やデスペラードたちとの物語を描いたオリジナル音楽劇。その本番を間近に控えた6月中旬、都内の稽古場を取材した。
(以下、記事内で一部配役、ストーリーに触れています)



稽古場に足を踏み入れると、主人公・白河清隆役の藤木直人、ヒロイン・周紅花(チョウ・ホンファ)役のマイコ、紅花の兄・周志強(チョウ・チーチャン)役の小西遼生、さらに、春風ひとみ、山西惇、村井國夫、吉岡麻由子といった演劇界の実力派俳優たちの姿が見える。稽古開始前から、藤木と村井がセリフを合わせながらお互いの演技を確認し合うなど自主練を行っており、稽古に向けての準備に余念が無い。また、中国人を演じるマイコらが中国語のセリフを練習している姿が、1939年の上海を舞台とした作品ならではと印象的だった。



演出は、大劇場からライブハウス公演まで幅広いジャンルの公演を手掛け、華やかさとエッジの効いた演出で人気を博す河原雅彦。稽古開始まで、河原はスタッフと模型を用いて舞台美術について入念な打合せを行っていた。一つの打合せが終わっても、衣装や小道具のスタッフが次々と入れ替わりに河原と話し合いを行う。本番を間近に控えたスタッフたちの緊張感がこちらにも伝わってくる。
舞台上のソファーが今回の稽古から本番用に変わったらしく、藤木は今まで稽古していたソファーを跳び越えるアクションが可能かどうか、河原たちとチェック。小道具の変更に対して藤木が、跳び越えた後に正座で座るというアイデアを披露すると、見守るキャストたちから笑いが起こり、村井から「今のカワイイ」との一言も。河原も「チャーミングに見えるね」と頷き、予期せぬ事に対しても、キャストやスタッフたちが柔軟な対応で即座に乗り越えていく姿に感心させられる。



そして、いよいよ稽古が開始。最初に行われたのは序盤の通し稽古。白河が、暴漢に襲われていた志強と紅花を助けた翌日、アパートの応接室で医師の西岡(村井)と看護師(吉岡)に手当を受けている場面だ。



白河は、近衛文麿首相の息子であり秘書官を務めた近衛文隆という実在の人物からインスピレーションを得て生まれた主人公。諸国を遊学し音楽や絵など芸術に親しんできたが、今は日本からの送金を全て遊興に使う自堕落な生活を送っている。しかし、白河は明朗快活で屈託がないところが魅力的な青年。そんな白河を、藤木が繊細な演技力と凛とした佇まいと共に、屈託のなさをあふれ出る笑顔で表現。映像から舞台まで活躍の幅を広げ、今まさに充実期を迎えている俳優・藤木直人の魅力がいかんなく発揮される役柄だ。
その白河を取り巻くアパートの管理人・芽衣を演じる春風と外交官の籾田を演じる山西のコミカルさや、圧倒的な存在感を醸し出す村井というベテラン陣の演技にも注目させられる。

序盤の通し稽古が終わると、河原から「(会話の間に)1つ音が欲しいね」「細かいところのシーンの切り替わりがハッキリしていけば、自然と良いテンポになるから」「全体の中でのリズムとか細かいことが大事だから、そこは目指して」といった、台本には表現されないような相づちなどの音についてへの細かな演出が行われていく。間やテンポをより良くするための細心の注意を払う河原の演出により、本番で彼らの芝居がどのような進化を遂げるのか楽しみだ。



続いて、別のシーンの稽古へ。その際に、河原から、当日稽古場にマイコの密着TVカメラが入っていたため、「取材のカメラは主にマイコさんを狙っていますが、マイコさんが出ていないところも精一杯やってください」という冗談を交えた指示が飛び、稽古場が笑いに包まれる。和やかで和気あいあいとしたやり取りに、カンパニーの雰囲気の良さを感じた。



このシーンは、紅花と志強が、風邪で寝込んでいる白河を見舞いに来る場面。ここでは、2017年ミュージカル『フランケンシュタイン』の怪物・アンリ役で、歌唱力とその美しき怪物ぶりが好評を得た小西が、志強として、白河と国を越えた熱い男の友情を演じる。特に、藤木と小西が語り合うシーンでは、二人のハードボイルドな渋い男の格好良さに目が釘付けになる。



そして、美貌とに上品さ、迫力を兼ね備えた演技力は、演劇界の次世代スターの呼び声も高いマイコ。白河と紅花が思いを寄せ合い、惹かれあっていく場面では、清楚な外見ながら、何をしでかすかわからない自由奔放な性格の持ち主である紅花を、マイコが鮮烈に、そしてどこか初々しい印象を与えながら演じていた。



1930年代上海のジャズクラブを舞台に、歴史に秘められた恋と濃密な人間ドラマが、本番では生のジャズバンド演奏が加わることで、さらに華やかに、そしてドラマティックに描き出されるという。本番への期待が高まる稽古場であった。

音楽劇『魔都夜曲』は7月7日(金)から7月29日(土)まで、東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演される。その後、愛知、大阪を巡演。日程は以下のとおり。

【東京公演】7月7日(金)~7月29日(土) Bunkamura シアターコクーン
【愛知公演】8月5日(土)・8月6日(日) 刈谷市総合文化センター アイリス
【大阪公演】8月9日(水)~8月13日(日)  サンケイホールブリーゼ

(取材・文・撮影/櫻井宏充)

(文/エンタステージ編集部)


消息来源:http://enterstage.jp/sp/news/2017/06/007422.html

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藤木直人のジャンプに『魔都夜曲』稽古場が笑顔























1930年代の中国・上海を舞台に、激動の時代に秘められた恋と人間模様をマキノノゾミが描き出すオリジナル音楽劇『魔都夜曲』。7月7日(金)の東京公演初日を約3週間後に控えた稽古場を訪れると、演出を手がける河原雅彦のもと、主演の藤木直人らキャストが丁寧な稽古を繰り広げていた。

物語は、暴漢の代わりに警官に連行された主人公の日本人青年・白河清隆(藤木)と、中国人の兄妹・周志強(小西遼生)と周紅花(マイコ)の出会いから始まる。この日、稽古がつけられたのは3人が出会った直後の場面。清隆の住むアパートの応接室で、医師・西岡(村井國夫)から傷の手当てを受けるシーンだ。

日本政府の要人を父に持つ御曹司で遊学中の身でありながら、送金を全て遊興に使ってしまう清隆。そんな屈託のない奔放なキャラクターを、藤木は明るく豊かな表情と大きな動きで造形する。特に目付け役である外交官・籾田(山西惇)の説教に対して、自ら「ソファの背もたれを飛び越えて正座してみるとか?」と提案し実際にジャンプ。見事に着地してみせると、稽古場全体に和やかな笑いが。河原も「チャーミングですね」と笑顔でうなずいた。

細かな修正を重ねながらブラッシュアップを図る河原は、演出席を離れキャストの前で自ら演じてみせることも。こだわっていたのは、登場人物の感情や行動の“必然性”。「今の演技では芽衣(春風ひとみ)が上機嫌になる理由がわからない。相手を動かし感情に作用するにはどうしたらいいか考えると、おのずと取るべき動きの分量や大きさが決まってくる」と指示を投げかけ、キャストに最善策を探らせた。これにすぐさま反応したのが、兄妹役の小西とマイコ。2014年と2016年に上演された『ガラスの仮面』に出演し、同じチームで作品づくりに携わってきた2人は、本作でも息がぴったり。ベテラン勢の山西や村井もすかさず応戦すると、ぐっと魅力あるシーンに変化していく。

さらに歌唱シーンの稽古では、キャスト達が伸びやかな歌声を聞かせた。本作には列強の共同租界地であった異国情緒あふれる上海にふさわしく、唱歌やジャズなど多彩なナンバーが登場。バンドの生演奏が舞台に華を添えるという。やがて恋に落ちる清隆と紅花をはじめ、音楽がどのように人間模様を彩るのか、劇場で確かめよう。

東京公演は7月29日(土)までシアターコクーンにて上演。その後、8月5日(土)・6日(日)に愛知、8月9日(水)から13日(日)まで大阪に巡演する。チケット発売中。

取材・文:岡山朋代

消息来源:http://ticket-news.pia.jp/pia/news.do?newsCd=201706270000
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an an NEWS

藤木直人「もともと緊張しぃで、突発的なハプニングに弱い」

2017.7.1

ドラマ『母になる』での不器用な理系男子っぷりが話題となった藤木直人さん。前クールの『嘘の戦争』では主人公と対立するエリートを、昨年ヒットした『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』 では毒舌な恋愛マスターと、本人のスマートで二枚目というイメージとは少しズレた癖のある役が続いている。



「僕自身、中身がまるで二枚目じゃないので、逆にストレートな二枚目を演じることのほうが難しいのかもしれません。癖のある役をいただくことが増えたのも、僕自身に周りの人たちが物足りなさを感じているからなのかも…なんて思ったり(笑)。ただ、それを面白がってくださる方がいるのは素直にありがたいなと思っています」
その藤木さんが、今度は“魔都”と称されたかつての上海に降り立つ。第二次世界大戦前夜を舞台にした音楽劇『魔都夜曲』で演じるのは、諸国遊学後、上海に赴任した御曹司。世情が大きく変わろうとする時代に、中国と日本、両方の血を受けた女性・紅花と知り合い、恋に落ちる。
「当時、実際にあった出来事がモチーフになっています。80年前というと、ついこの間というほどではないけれど、それほど昔でもない時代なわけですよね。そんな時代にギリギリのところで生き、上海の女性と激しい恋をした人がいたんだと思うだけで、とても興味深いですよね」
舞台出演はこれが4作目となるけれど、「いまだに、自分がそこに立っている想像がつかない」と苦笑い。
「テレビドラマを中心にやってきた僕からすると、撮り直しがきかない世界で、2時間…作品によっては4時間近くほぼノンストップで演じ続けるなんて…。何かで集中が途切れて我に返った瞬間、セリフが全部飛ぶんじゃないかと、想像しただけで緊張します。怖いですよね」



本人はそんなふうに言うけれど、出演2作目となった舞台『海辺のカフカ』では、蜷川幸雄さんの演出を受け、海外公演も経験している。次の『尺には尺を』は、公演直前に蜷川さんが亡くなり、直接の演出を受けることはなかったけれど、いわば“蜷川組”の一員でもあるわけだ。
「たしかにそう言われるとそうなんですが、当時、蜷川さんは僕にとても気を使ってくださって、厳しく稽古をされることもなかったんです。ただ、次々と繰り出されるアイデアを、その場ですぐ形にしていく蜷川組の方々と一緒にやらせていただいて身についたものはあると思います。その経験に恥じないよう頑張らなければとは思っています」
なんと『~カフカ』のNY公演では、一瞬セリフが出てこなくなるという冷や汗ものの経験もしたとか。
「僕は基本、ドラマの現場であっても、間違えたくないし、焦りたくないんで、セリフは事前に全部入れています。それは、もともと緊張しぃで、突発的なハプニングに弱いからなんですが(笑)。過去の作品で、ある俳優さんが2ページ以上もセリフを飛ばした日があったんです。でも、慌てずそれっぽいセリフで繋ぐリカバーが素晴らしかった。あの舞台度胸はぜひ見習いたいと思います」ふじき・なおひと 俳優として数々のドラマや映画に出演する傍ら、’99年からは歌手活動もおこなっている。7月にシングル『Speed★Star』をリリースし、全国ツアーも控える。

カーディガン¥16,000(オムニゴッド/オムニゴッド代官山 TEL:03・5457・3625) カットソー¥10,000(ミュラー&ブロス/ナッ プTEL:0867・34・1117) パンツ¥11,000(ステュディオス/ステュディオス 原宿本店 TEL:03・6712・6851)
清隆(藤木)は、遊学中に降り立った上海の地で、志強(小西)と紅花(マイコ)の兄妹と知り合う。しかし、ふたりにはある秘密があった。そんな彼らに歴史の波が押し寄せる。7月7日(金)~29日(土) 渋谷・Bunkamura シアターコクーン 作/マキノノゾミ 演出/河原雅彦 出演/藤木直人、マイコ、小西遼生、壮一帆、松下洸平、山西惇、村井國夫、橋本さとしほか プレミアムシート1万5000円 S席1万1000円 A席8500円 コクーンシート5000円*すべて税込み キューブ TEL:03・5485・2252(月~土曜12:00~18:00) 愛知、大阪公演あり。
※『anan』2017年7月5日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・古田ひろひこ ヘア&メイク・大渡八千代 インタビュー、文・望月リサ
(by anan編集部)

消息来源:http://ananweb.jp/news/117718/?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter
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音楽劇「魔都夜曲」 マイコ、魅惑のヒロイン演じる楽しみ

日中戦争突入前、中国・上海の共同租界で繰り広げられる人間模様を描く舞台「魔都夜曲」(マキノノゾミ作・河原雅彦演出)が7日、開幕する。中国人の父と日本人の母を持つヒロイン役を、女優、マイコ(32)が華やかに演じる。

舞台は1930年代、仏や英、米、日本など列強の租界地として、エキゾチズムあふれる上海。暴漢に追われる白河清隆(藤木直人)と、周志強(チョウ・チーチャン、小西遼生)、周紅花(チョウ・ホンファ、マイコ)の3人は、なぜか警官に連行され、留置場で話すうち意気投合する…。
 「とてもスケールの大きな物語。複雑で混沌とした時代背景の中で、生きるエネルギーを感じます」
 マイコ演じる紅花は、「日本人の奥ゆかしさや繊細さと、上海で育ったエネルギッシュさを持ち合わせた女性」といい、公家の血を引き、諸国を遊学する主人公・清隆は次第に心引かれていく。
 紅花と志強には「ある秘密」があり、「繊細さをしっかりつかんでいないとブレてしまう。簡単には演じられない役」と気を引き締める。
 純情さと自由奔放さが共存し、心中に葛藤を持つという難しい役どころ。だが、台本を読んだ時点では分からなかった部分が「立ち稽古をしてみて『こういうことだったのか』とストンと落ちる瞬間があった」と手応えを感じているようだ。
 「ブレずにいてくださるので助かっている」という清隆役・藤木の演技に感謝しつつ、その魅力に「紅花が引かれるのも分かる」と笑う。
 志強役の小西とは3度目の共演。「本当のお兄さんみたいで、教えられることも多い」とか。
 さまざまな人との出会いの場として登場する仏租界のクラブ「ル・パシフィーク」では、歌唱場面が多数出てくる。「素晴らしい歌声の持ち主ばかり。聴いていて幸せ」と話すマイコ自身も歌声を披露する。「緊張するけど、きれいに歌い上げるミュージカルではない。感情を大切にして歌えたら」
 中国語のせりふもあり、苦労しているが、「ただのラブストーリーではなく、時代の光と影を描いていて、私自身も観客として見てみたい作品」と自信を見せる。
 
消息来源:http://www.sankei.com/smp/entertainments/news/170701/ent1707010008-s1.html
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本帖最后由 北京猫 于 2017-7-6 20:07 编辑

藤木直人インタビュー第1弾。主演舞台『魔都夜曲』に見る俳優としてのこだわり
2017.07.06


1995年に映画『花より男子』の〈花沢類〉役で俳優としてデビューし、4年後となる1999年にシングル「世界の果て〜the end of the world〜」をもって、ミュージシャンとしての活動を始めた藤木直人。
役者としては、ドラマや映画など映像作品を中心に活動している彼だが、近年は舞台にも積極的に出演し、7月7日から主演を務める音楽劇『魔都夜曲』が開幕する。さらに、ミュージシャンとして、通算16枚目となるニューシングル「Speed☆Star」を7月19日にリリースし、2年ぶりとなる全国ライブハウスツアーの開催も決定した。
役者としては22年目、ミュージシャンとしては18年目を迎えた藤木直人の2つの顔に迫るべく、舞台稽古が始まったばかりの6月初旬に連続取材を敢行。2回にわたるインタビューの第1回目は、彼の俳優としての顔。新作舞台について訊く。


取材・文 / 永堀アツオ 撮影 / 増田慶




★インタビュー第2回は、ミュージシャンとしての藤木直人に迫る(7月19日記事公開予定)!



〈清隆〉は自由で明るくほがらかな人という印象。僕とは正反対(笑)

この4年間、毎年、舞台をやられてますね。




それは、まったくの偶然なんですよ。2014年に初めて蜷川(幸雄)さんとやった舞台『海辺のカフカ』は次の年にワールドツアーがあって、凱旋公演もあるという2年がかりの大がかりな計画だったんです。そのときはそのことで精一杯だったんですけど、『海辺のカフカ』が終わる前に、蜷川さんから次の作品のお話をいただいて。ようやく2年かけたものが「もうすぐ終わる!」って思っていたら、その半年後にはもう稽古に入らなきゃいけないっていう(笑)。




(笑)2016年の5月から6月にかけて、彩の国シェイクスピア・シリーズ第32弾『尺には尺を』が上演されました。

蜷川さんですし、ましてやシェイクスピアでもあったので、やっぱり難しいというイメージもありましたけど、その3年間は僕にとっては必然的だったというか、『海辺のカフカ』をやることによってすべてが繋がったんだなと思っています。今回は、うちの事務所が20周年ということで、最初は音楽と演劇、何か2つやりたいっていう話があったらしいんですけど、結局は合わさって音楽劇になって。もともとうちの事務所は舞台で活躍されている人が多い中で「なんで俺?」って驚きましたけど(笑)。たまたま4年続けて舞台に立つことができるのは嬉しいですね。

でも、音楽劇ですし、そうなると、俳優とミュージシャンを両立させてきた藤木さんが適任だなと思います。これまで映像を中心に活躍されてきたなかで、ここ4年間毎年やってきた舞台についてどう感じていますか。




演じることに対する接し方、密度の違いみたいなものは感じますよね。1冊の台本に対して1ヵ月以上稽古して、本番でも何回も同じ芝居をする。映像はその日撮ってしまったら基本的には二度とそのシーンはやらないから瞬発力が求められるけど、舞台はそうじゃなく、いろんな表現を探っていくということなので、勉強になりますよね。あとは、映像以上にいろんなやり方があって、いろんな規模の作品があって、いろんな劇団があるっていうことも感じてます。演出家によっても、座組によっても進め方が違う。ドラマも現場ごとに違いがないわけじゃないけれども、それ以上に差があるなって思います。

演出家による違いという点では今、どんな違いを感じますか?



蜷川さんは基本的には芝居をつけない人だったんです。みんなが作ってきたものを見るっていう感じで、大まかなことしか言わなかったですね。今回、ご一緒する河原(雅彦)さんは、すごく細かく丁寧に芝居をつけてくださる方で。セリフ、ひと言ひと言のニュアンスについて言われる。だから、今はすごく難しいな、やることがいっぱいありすぎて追いつかないなって、まだそんな感じですね(笑)。


最初に本を受け取ってどう感じましたか。


最初もらったときはまだ前半だけだったのですが、魅力的な登場人物がたくさん出てきて、前半はまさにこれからどうなるんだろう、みたいな。気になる展開で終わりますよね(笑)。僕が演じるキャラクターにはモデルとなる人物がいるんですけど、そこをうまく抽出しながら、エンターテインメントに昇華しつつあるんじゃないかっていう期待感がありました。

実在のモデルがいる役柄はどうやって作っていくんでしょう? 藤木さんが演じる〈清隆〉は、公家の血を引き、日本政府の要人を父に持つ遊学中の御曹司役で、近衛文磨首相の長男、近衛文隆さんがモデルになってます。




今回は、あくまでもその人をモチーフにしたフィクションなので、その人物を演じるっていう感じではないかなと思っていて。本の中に書かれているキャラクターをまずはくみ取って、河原さんに演出してもらいながら作り上げていってるところなので、そこまで意識はしていないです。

現時点ではどんな男だと捉えていますか?




自由で明るくほがらかな人という感じですね。僕とは正反対(笑)。

正反対ですか(笑)。爽やかな印象を世の中のみなさんは持っていると思いますが。ト書きにもある“屈託のない笑顔”も自然にできるんじゃないか、と。




屈託ないわけないじゃないですか(笑)。やっぱり理系だし、理屈っぽいところがあると思いますよ。

かけ離れてる部分が大きいですか? 自分の中にはないものを持ってる人?




どちらかと言えば、そうだと思います。それに、自由奔放なキャラクターというのもいままで演じてきたことがあまりなかったので、すごく楽しみだし、不安もありますね。


物語の舞台になる上海にも行かれたと聞いてます。




何か感じられたらいいなという意味もありましたし、向こうのメディアの取材を受けるためという目的もあって行ってきました。

上海に行ったのは初めて?



初めてです。本当に近代化が進んでいて。でも、一歩町中に入っていくと、雑多というか、今の日本では見られないくらい、うらぶれたところもあったり(笑)。あとは、歩いてる人たちの……パンチの効いた格好が(笑)。

(笑)平気でパジャマで歩いてる人を見かけますよね。



そうそう! もちろんオシャレな若者とかも当然いましたけどね。ちょっと前までは、中国って言うと自転車でチャリンチャリンみたいな感じでしたけど、上海は、バイク。しかも、電気バイクなんですよ、エンジンじゃなくて。だから音が全然しない。けど、ヘルメットはかぶってないし、2人乗り3人乗りも普通で。みんな自由に走り回ってすごいなって思いますけど、逆に日本がちょっと特殊なのかなとも思って。そこは自分が日本的な人間だから余計に思います(笑)。

(笑)1930年代の上海にあるジャズクラブが主な舞台となっていますが、2017年の近代化された上海に何か通じるものはありました?




歴史ってやっぱり繋がってるんだと感じましたね。モチーフとはいえ近衛文隆=〈清隆〉は、たかだか80年前に実際に上海で恋に落ちる……その現地の空気を肌で感じられたっていうだけでも大きかったなと思います。


では、稽古の現場はどんな雰囲気ですか。




キャストはうちの事務所のメンバーが多く、客演は、マイコさんとか数人の方だけなんです。最初は、先輩ばかりで緊張するかなと思ったんですが、知ってる人だらけっていうのは居心地がいいもので(笑)。あらたにコミュニケーションというか、環境を作る心配もないですし。先輩方がやさしく気を遣ってくださっているのかもしれないですけど(笑)、居心地のいい稽古場だなと思ってます。

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あくまで近衛文隆はモチーフ。そこから刺激を受けて物語を作り、昇華する


〈周紅花〉役のマイコさんはどうですか? 



まだそんなにコミュニケーションとれていないんですけど、今年初めに、舞台『お気に召すまま』を観に行ったときにマイコさんが出ていらっしゃって。それまでは、CMだったりでの、おしとやかというか静かな印象があったんですけど、『お気に召すまま』でのキャラクターがすごくチャーミングで、それをとても素敵に演じてらっしゃって。いろんなことができる振り幅のある方なんだなと思いましたし、立ち振る舞いが綺麗な方だなと思いますね。



マイコさん演じる〈紅花〉と藤木さん演じる〈清隆〉のラブストーリーと言っていいんでしょうか?



ラブストーリーですね。国と国のいろんなしがらみというか、今の時代とは背負ってるものがもちろん違いますけど。でも今の時代もきっとどこかでそういう……なかなか日本にいると触れることは少ないかもしれないですけど、いろいろなものを背負った恋愛なんじゃないかと思いますよ。







音楽劇という部分については?



そこは、みんなが頑張ってくれるんじゃないですかね(笑)。



藤木さんも歌うんですよね?



歌わなくて大丈夫っていうところから始まった企画なんですよ。だけど、本を見たら「歌を歌う」って書いてあったんで、「え!?」って(笑)。



あはははははは。



僕も音楽はやってますけど、ギターから始まった音楽活動だし、それは自分のステージで完結するものだから、こういう場所で歌として求められるものがあるとすると、それはまったく別個のものという考えなので。歌うんだったら、もう少し準備をしておきたかったなっていう想いで、今はいっぱいです(苦笑)。



でも、みんなで歌う「旅愁」は大事なシーンになりそうですよね。いろんな立場にある人たちがひとつの歌に声を重ねて歌っていくっていう。それは音楽の良さでもあるのかなと感じています。



そうですね。音楽劇っていわゆるミュージカルではないので、心情を歌ったりはしないんですけど、ジャズクラブが重要な場面のひとつにもなっていますし、2幕でも音楽が大きな要素になってくるので。







(笑)。1幕だけ本を読ませていただいたのですが、2幕はどうなりそうですか?



1幕はなんだかんだ動きがあるようで、実は前振りでしかないんですよ。人物紹介の要素が大きいので、そこからいろんなことが絡み合っていくというかどんどん動いていって、きっと激しいものになるんじゃないかなと思いますよ。



舞台に足を運ぶお客さんにはどんな気持ちで観に来て欲しいですか?



物語には当時の日本と中国の暗い面というのもありますけど、音楽劇ということで、きっと華やかなエンターテインメントなので、楽しい時間を過ごしていただきたいなって思います。ただ今回、僕はこの企画をいただいてからいろいろ資料を見て「なるほどな、こんな人がいらっしゃったんだ」ってことを知って。〈李香蘭〉なんて、固有名詞としては知ってるけど、どんな人か知らなかったから。そういう時代背景やモチーフとなっている人物を知ったうえで観るのも面白いと思うので、余裕がある方はちらっとその時代のことを知ってから足を運んでいただけると、より一層楽しめるんじゃないかなと思います。



東洋のマタハリと呼ばれた男装の麗人〈川島芳子〉も出てきます。



そうですね。清王朝の王女でありながら日本に留学し、さらには女であることを捨てた〈川島芳子〉と、かたや日本人なのに中国人の振りをして向こうでスターになる〈李香蘭〉と。近衛文隆の上海時代の恋の話も衝撃的なんですよ。『夢顔さんによろしく』っていう小説があるんですが、そこでは2人の関係性が純愛として書かれている。だけど、違う文献を見るともっと違う関係として書かれていたり、いろいろ解釈がありますけど。



そうですね。この劇ではどうなるのか楽しみです。



フィクションならではの切り口で昇華させることができるんじゃないかなと思いますし、そこはすごく楽しみです。あくまで近衛文隆はモチーフとして、そこから刺激を受けて作ったお話ですから、純粋なものとしても表現できるし、そうじゃなくもできる。そこがフィクションのいいところだなと思ってます。



ちなみに、藤木さんが歌だけじゃなく、ギターを弾くシーンはあるんですか? 〈清隆〉ならありえるかなと思いまして。それも2幕の楽しみのひとつにしておいていいですか。



あるかもしれないっていうところで留めておきます(笑)。



cube 20th. presents 音楽劇『魔都夜曲』
<東京公演>2017年7月7日(金)〜7月29日(土)Bunkamuraシアターコクーン
<愛知公演>2017年8月5日(土)・8月6日(日)刈谷市総合文化センター アイリス
<大阪公演>2017年8月9日(水)〜8月13日(日)サンケイホールブリーゼ



【作】マキノノゾミ
【演出】河原雅彦
【出演】藤木直人 マイコ 小西遼生 壮 一帆 松下洸平 秋夢乃 高嶋菜七(東京パフォーマンスドール) 浜崎香帆(東京パフォーマンスドール)
山西惇 村井國夫 橋本さとし
【主催・企画・製作】キューブ




藤木直人(ふじき・なおひと)
1972年生まれ。早稲田大学理工学部情報工学科卒。在学中に映画『花より男子』に抜擢され、1995年にデビュー。
その後も、NHK連続テレビ小説『あすか』や『ナースのお仕事』シリーズ(CX)、『Love Revolution』(CX)、『ホタルノヒカリ』(NTV)をはじめ、映画『g@me』、『20世紀少年(第2,3章)』などに出演、注目を集める。2008年には『冬の絵空』で初舞台。また、役者活動と並行して音楽活動も行っており、1999年にCDデビュー。2017年7月19日にシングル「Speed★Star」をリリース。
9月より全国ライブハウスツアー〈Naohito Fujiki Live Tour ver11.1~原点回帰 k.k.w.d. tour~〉を開催。近年の出演作には、『母になる』(17/NTV)、『嘘の戦争』(17/CX)、『THE LAST COP/ラストコップ』(16/NTV)、『私結婚できないんじゃなくて、しないんです』(16/TBS)、『37.5℃の涙』(15/TBS)、『心がポキッとね』(15/CX)などがあるほか、『おしゃれイズム』(NTV)にてレギュラーパーソナリティも務める。


消息来源:https://entertainmentstation.jp/90463
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本帖最后由 北京猫 于 2017-7-7 14:28 编辑

来看一下直人老板,cube社长对于现在的日本娱乐圈市场的现状及未来的展望,以及此次cube成立20周年选题《魔都夜曲》的缘由。。。

2017-07-07
古田新太ら排出の独自ポジション築いた芸能事務所社長が語る俳優育成



2017年に創立20周年を迎えたキューブは、古田新太や生瀬勝久らバイプレーヤーとして活躍する俳優を筆頭に演劇界のスターや、いきものがかりら多彩なアーティスト、ケラリーノ・サンドロヴィッチといった脚本・演出家を輩出してきた。その一方で、脚本家や演出家も多く所属し、コンテンツ制作を手がけるなど、芸能プロダクションとして独自の立ち位置を築いている。そのキューブ代表取締役社長の北牧裕幸氏が、今後の課題について語った。
ブロックチェーンの出現で進化なき者は淘汰される?


  • キューブ代表取締役社長 北牧裕幸氏




――まずは創立20周年おめでとうございます。エンタメを取り巻く環境が激変したこの20年、新規参入ながらも順調に成長されてきたキーポイントはどこにあったとお考えですか。


北牧 僕はインターネット環境の進化が大きな追い風になったと考えています。そもそも弊社を立ち上げたのも、これからはエンタメビジネスもユーザーとダイレクトに繋がってコンテンツを届ける時代になると予測したからでした。97 年当時、アメリカではすでにビデオ・オンデマンドが始まっていて、日本でも早晩映像も音楽も同じ状況になるだろうと思いました。CD盤はなくなるかもしれないけど、音楽は決してなくなることはない。僕はそのソフトを作る一番の川上にいたいと考えたわけです。それでキューブを立ち上げました。その際、川下でコンテンツ制作の資金もユーザーから直接にいただくシステムがあれば、僕らのような新参者でも資金繰りに余裕を持ってものづくりができる。そのために弊社では設立当初から、cubit clubというネットのプレイガイドとしては先駆けの1つを立ち上げました。cubit club は一例ですが、初期に着目したネットの進化が実際の世の中の流れと合致したのは幸運だったと思っています。

――御社の創立20周年記念パーティのサブタイトルにも「進化ノススメ」と銘打たれています。今後も変化を恐れず進化していくという意思表明ですね。


北牧 ええ、僕はこれからの10年、20年は今まで以上に激しい変化が訪れると予感しています。もしかしたら、これまでの日本のエンタテインメントのシステムをひっくり返してしまうほどの。それがブロックチェーンの出現です。僕はITの専門家でもないですし、正しく理解しているかどうかもわからないのですが、あくまで僕の勘です。

――ブロックチェーンはまだ研究段階ですが、テクノロジーの進歩が極めて高速化しているだけに準備は必要かもしれません。


北牧 そうですね。ブロックチェーンがきちんと機能し始めれば、あらゆる権利に紐付いた対価を、ユーザーが第三者を通さずに権利者に直接ペイすることも可能になります。例えば今は広告収入によるビジネスモデルで成立している動画サービスも、再生されるたびにユーザーから権利者へ直接お金が還元されるようになる、いわゆるフェアトレードが成立します。そのように、あらゆるコンテンツ消費が可視化できるのがブロックチェーンなのかなと考えています。

――これまでのエンタメビジネスは、川上のものづくりから川下のユーザーまでの間の“川”に派生する権利で成り立ってきた面も大きいわけですが。


北牧 僕は川そのものはなくならないと思います。ただ、今までいろんなダムで堰止められていた長い川が、一気に川上から河口へ繋がってしまうのがブロックチェーンなのかなと考えています。では、そうなると芸能プロダクションの存在意義は何か? 僕らの仕事の根本は新しいアーティスト、感動する作品を世の中に提示することによって、流行を作ることだと思います。ユーザーの興味を引き、好奇心を刺激して、そこで体験なり所有なりしてもらったコンテンツによって満足を提供し、対価を支払ってもらうのが我々の仕事の根本だと思うんですね。

――つまりプロデュースやマネージメントの真価も問われるのが、ブロックチェーンの出現であると。


北牧 どんなに素晴らしい楽曲も、アップロードするだけでは流行になりません。我々には時代に即応したより良い作品を作ることができるプロデューサーやマネージャーがいるということ、また、それを宣伝し、流行に繋げていくノウハウのあるシステムを持った仲間とネットワークを持っていること、それらが、これからのプロダクションの「進化」のための生存条件になっていくでしょう。音楽の例に限らず、エンタメビジネスのあらゆる面において、ブロックチェーンは革命を起こすのではないかと、僕は予想しています。そうした環境に合わせていかに進化していくかが、これからの10年、20年のための課題です。
実力派俳優育成の礎は自社制作のコンテンツ

――俳優のマネージメントについてお聞かせください。御社には古田新太さん、生瀬勝久さんを筆頭に演劇界の大スター、そして映像界では主役を食う名脇役ぶりを発揮する多彩な俳優陣が揃っています。また近年、バイプレイヤーが脚光を浴びる風潮もあります。


北牧 我々は彼らをバイプレイヤーとは捉えていませんが(笑)、テレビ的にはそう見えるかもしれないですね。

――そうした舞台に軸足を置く俳優が、テレビへの進出で全国的に認知されていくケースがかつて以上に増えています。


北牧 それは我々のマネージメントというよりは、結果論ですね。弊社はプロダクションとしては新参ですから、テレビドラマに主役を送り込むのは、設立当初は難しかったわけです。一方で我々は当時から自社制作の舞台を数多く主催しており、所属俳優が主演するケースも多い。その舞台をテレビ業界の方々が観に来て、オファーをくださったという流れです。

――マネージメント、宣伝、そしてコンテンツ制作を自社で完結できる体制もまた、新人育成における大きな強みと言えるのでしょうか。


北牧 弊社は「感動創造直売企業」を標榜しています。これは自社内にアーティストからクリエイター、演出家がいて、さらに劇場もあり、チケッティングのシステムもある。多くのアーティストが弊社の事務所の真下にあるアトリエとスタジオでレッスンを続け、マネージャーが階段を降りていけば、その成長をすぐに確認できる。そのような環境も作っています。自社内で拡大再生産できるものづくりの中で、ユーザーに直に作品を提供できる。そのシステムではいろんな試行錯誤もできますし、それは新人にとってチャンスかもしれません。
“萤之光”这把钥匙,打开了一扇名为“藤木直人”的门!

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訪日客のエンタメ消費が2020年に向けた緊急課題


――20周年記念事業としては、音楽劇「魔都夜曲」がこの夏、シアターコクーン他3ヶ所で上演されます。

北牧 本作は1930年代の上海を舞台にした音楽劇です。1980年代初頭に僕が初めて上海を訪れた時から温めていた企画で、僕が製作総指揮に当たっています。藤木直人以下、橋本さとし、壮一帆、村井國夫などキューブ俳優陣多数出演で、演出も弊社の河原雅彦が当たります。実は先日、主演の藤木直人が上海で取材を受けました。藤木はドラマ『ホタルノヒカリ』(日本テレビ系)の大ヒットで、中国圏にも非常にファンが多く、本作も上海、台湾、香港などのお客さんが観に来てくれることを期待しています。何より2020年に向けて政府がさらなる観光立国に突き進んでいますが、我々エンタメ界も訪日外国人をいかにおもてなしするかは、今後3 年間の課題だと思っています。

――エンタメのインバウンド消費をいかに促すか、ということですか。

北牧 そうですね。藤木直人もいきものがかりも、毎回コンサートには多くの外国人客が来てくれていますから、僕らが作っているものが受け入れられている確信はあります。しかし訪日客に対して受け皿になる劇場から、外国向けの券売システムまで、インフラはまだまだ乏しい状況です。でも悲観していてもしょうがない。行政もいろいろ手一杯のようですし、愚痴ってる暇はない。自分たちで変えていくしかないんですよ。

――劇場不足を嘆くのではなく、自社でCBGKシブゲキ!!をオープンさせたようにですね。
北牧 そう、あれも自力で状況を変えていこうという1つの楔だったと自負しています。また自力でやれば、発言権を持ってものづくりをしていけますしね。頼るとしたら、政府や機関とかではなくユーザーに対して満足のいく作品を提供し、そこからの支持を得て、それが次のステップに繋がるのがエンタメ企業としての正しい成長だと思っています。そういう意味においても、僕はブロックチェーンによる革命に期待したいです。

(文:児玉澄子/写真:西岡義弘) キューブ代表取締役社長 北牧裕幸氏

1984年、早稲田大学大学院卒業後、株式会社キャニオンレコード入社。フォーク、ロックの制作を経て、ロック・ミュージカル等の音楽プロデュースを手がける。
1997年、キューブ設立。
2011年、劇場「CBGKシブゲキ!!」を東京・渋谷にオープン。
2017年、同社20周年を迎える。 cube 20th. presents 音楽劇『魔都夜曲』

【STORY】
舞台は1939年、上海。
当時の上海はフランスやイギリス、アメリカ、日本などの列強の租界地として異国情緒が溢れる都市となっていた。人々の思惑や欲望を飲み込む多国籍の都市は、”魔都”とも称された。その都市にある男が降り立つ。男の名は白河清隆(藤木直人)。公家の血を引き父は日本政府の要人、諸国を遊学し芸術に親みながらも遊興に明け暮れていた。上海には、父からの指示で来たのだが、相変わらず遊び歩く日々。その清隆の前にある二人の兄妹が現れる。中国人の父と日本人の母を持つ、周志強(チョウ・チーチャン/小西遼生)、周紅花(チョウ・ホンファ/マイコ)。清隆と二人の間には次第に友情が生まれていく。新田日出夫(橋本さとし)が支配人を務めるクラブ『ル・パシフィーク』には様々な人々が集まる。クラブのあちこちでは、音楽談義も語られれば、直面する政情に熱を帯びた論議も起こり、ジャズの音色とともに、人々の思惑渦巻く不可思議な空間だった。清隆、志強、紅花は、ル・パシフィークで様々な人々と出会う。紅花は清楚な外見からは予想がつかない自由奔放な一面ものぞかせ、清隆はそんな紅花にいつしか惹かれてゆく。しかし、ふたりの恋には、それぞれの宿命が待っていた。周強と紅花にはある秘密があったのだ。時代は大きな影を落とし始めていた。時は第二次世界大戦前夜。未だ目的が見出せなかった清隆も、彼の存在自体が持つ宿命により、容赦なく歴史の大いなる波に巻き込まれてゆく。各国列強がにらみを利かせ思惑渦巻く都市・上海で、次第に自分のなすべきことに目覚める清隆。そして清隆と紅花、彼らを取り巻く人々の大いなるドラマが展開してゆく――。

作:マキノノゾミ
演出:河原雅彦
音楽:本間昭光
出演:藤木直人/マイコ/小西遼生/壮一帆/松下洸平/山西惇/村井國夫/橋本さとし ほか

【東京公演】Bunkamuraシアターコクーン 7月7日(金)~7月29日(土)
【愛知公演】刈谷市総合文化センター アイリス 8月5日(土)~8月6日(日)
【大阪公演】サンケイホールブリーゼ 8月9日(水)~8月13日(日)

オフィシャルサイト(外部サイト)

消息来源:http://www.oricon.co.jp/confidence/special/50115/
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本帖最后由 北京猫 于 2017-7-24 23:00 编辑


藤木直人インタビュー第2弾。寺岡呼人、OKAMOTO’S、シライシ紗トリら書き下ろし最新シングルを語る
2017.07.19



俳優、ミュージシャンとして活躍する藤木直人が10枚目のアルバム『1989』をリリースしたのは、15歳の少年が主人公の舞台『海辺のカフカ』(2015年)のニューヨーク公演中だった。タイトルとなっている“1989”とは藤木がギターに出会って衝撃を受けた17歳の年である。
音楽を、芸能界を志すきっかけになった年代を掲げた作品から2年。この夏、主演を務める音楽劇『魔都夜曲』の上演中である7月19日に原点回帰を思わせるニューシングル「Speed★Star」をリリースし、9月から全国ツアーも開催する。演技と歌唱。セリフと歌。舞台とライブハウス。
役者として22年、ミュージシャンとして18年目を迎えた藤木直人の2つの顔に迫る連続インタビューの第2回目はニューシングルと全国ツアーについて。


取材・文 / 永堀アツオ 撮影 / 増田慶


※記事の後半には藤木直人さんのニューシングル「Speed★Star」のポスタープレゼントの応募情報を掲載しています!




原点に戻るじゃないけど、ライブハウスでもう一回やりたい

藤木さんの中で歌うことと演じることはどのようなバランスで考えていますか。


僕の場合は、別個のものとして考えてます。基本的には役者としての仕事のほうが多く、音楽の場合は、まず、ツアーをどのタイミングでやろうかなっていうところから逆算して、楽曲制作を考えるので。パーマネントに音楽活動は動いてるわけではないっていう感じですかね。

では、今回のニューシングル「Speed★Star」も、まず、ツアーをやろうという発想が先ですか?


そうですね。再来年、2019年でデビュー20年なので、そこに向けて何かやっていきたいなっていうところがあって。一昨年ツアーをやって、次のツアーはどうしようと考えたときに、原点に戻るじゃないですけど、ライブハウスでもう一回やりたいっていうのもあったし、タイミング的にもいいかなと思ったので。



原点に戻ろうと思ったのはなぜですか?



原点に戻るというほど大げさなことではないんです。ライブハウスでやってみたいっていうだけの単純なことで(笑)。

でも、新曲「Speed★Star」はデビュー時のプロデューサーである寺岡呼人さんを迎えていて。ライブハウスツアーもデビュー当時以来、16年ぶりということもあって、初心に帰るっていうコンセプトがあったのかなと思ったんですが。


うーん……深層心理の中ではあるのかもしれないですけど、そこまで深く意識はしてなくて。僕のライブって、単純に音楽を演奏して見せるだけじゃなく、来てくれる人に楽しんでもらいたいなと思って、いろんなことをやってるんですよ。
ホーンを入れたり、ダンサーを入れたり、自分が踊っちゃったりとか。いままでいろんなことをやってきましたけど(笑)、そういうのってやり始めてしまうと、盛り上げる要素としてはなかなかはずせなくなってくるじゃないですか。でも一度、思いきって、バンドだけでシンプルにやりたいって思ったんですよね。
その気持ちが大きかったから、きっとホールではないんだろうなとも思って。
それで、ツアーの前に何かリリースしたいなっていうなかで、ドラマの撮影もあるし、舞台のこともあるし、アルバムは大変だろうから、シングルでいこう!っていう(笑)。

あははは。


ライブハウスでやるということもあるので、ギターをフィーチャーしたような曲がいいなと思ったんです。
それで、まずはずっと一緒にやってきたシライシ紗トリさんに相談して、話していくなかで、せっかくだから、いろいろな方に楽曲相談してみようとなって。
そこで、誰に曲を書いてもらいたいかを考えたとき、やっぱり呼人さんは僕の最初の世界観を作ってくれた人だし、初期のツアーは自分の曲が少なかったので呼人さんの曲をやらせてもらったりもしていたので、やっぱり呼人さんだっていうのがあって。

“萤之光”这把钥匙,打开了一扇名为“藤木直人”的门!

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